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ドル続伸、金融政策に焦点戻る=NY市場

2015年08月18日(火)07時08分

 8月17日のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。写真は人民元とドルのサイン、上海の外為取扱店で14日撮影(2015年 ロイター/Aly Song)

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 17日のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。中国人民銀行(中銀)が先週14日、4日ぶりに人民元取引の基準値を引き上げ、中国当局のさらなる元安誘導による通貨安競争への懸念が和らいだ。

市場のテーマが再び各国の金融政策の方向性の違いに移り、9月の米利上げへ思惑が高まる中、ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は3営業日続伸となった。ドル指数は、直近0.30%高。

また終盤の取引でドル/円は0.10%高の124.45円。ユーロ/ドルは0.30%安の1.1073ドルとなっている。

フォーリン・エクスチェンジ・アナリティクス(コネティカット)のパートナー、デビッド・ギルモア氏は「中国当局は自国通貨人民元の守備固めを行い、そして自国市場の落ち着きをある程度取り戻した。(外為)市場の焦点は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しに戻っている」との見方を示した。

17日に米ニューヨーク連銀が発表した8月のニューヨーク州製造業業況指数は、新規受注や出荷の落ち込みで2009年4月以来の低水準となるマイナス14.92となった。

前出のギルモア氏は「この数字は市場の注意を引き付けた。FRBの利上げ時期をめぐって、9月かそれとも12月になるかを探る新たな要因だ」と指摘する。

ドルは一時売られたが、その後発表された8月の全米住宅建設者協会(NAHB)/ウェルス・ファーゴ住宅建設者指数が、2005年11月以来の高水準となる61となったことを受け、持ち直した。

19日の米7月消費者物価指数(CPI)と7月28─29日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、米利上げ時期を探るうえで、今週の市場の焦点となっている。

ドル/円    終値   124.38/41

始値   124.44/45

前営業日終値   124.29/36

ユーロ/ドル  終値   1.1075/78

始値   1.1098/01

前営業日終値   1.1108/13

*内容を追加しました。

ロイター
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