ニュース速報

ビジネス

米新築住宅販売7カ月ぶり低水準、市場回復傾向は続く

2015年07月25日(土)02時56分

 7月24日、6月の米新築住宅販売は7カ月ぶりの低水準となった。写真はメリーランド州の新築住宅。2013年9月撮影(2015年 ロイター/Gary Cameron)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が24日発表した6月の新築1戸建て住宅販売(季節調整済み)は、年率換算で前月比6.8%減の48万2000戸と、昨年11月以来7カ月ぶりの低水準となった。市場は横ばいを予想していた。

5月の数字は当初発表の54万6000戸から51万7000戸へと大きく下方修正され、前月と比べてマイナスとなった。一方、6月は前年同月比で18.1%増加した。

前月比で2カ月連続のマイナスとなったものの、前月比の数字は振れやすい傾向がある。新築住宅販売が住宅市場全体に占める割合は8%程度にすぎず、住宅市場は全般的に回復傾向が続いていることから、「足元、新築住宅販売の動向を過度に不安視すべきでない」(JPモルガンのダニエル・シルバー氏)との声も聞かれる。

22日に発表された6月の米中古住宅販売件数は8年以上ぶりとなる高い水準をつけた。17日発表の6月の住宅建設許可件数も8年近くぶりの高水準で、着工件数も底堅く伸びた。

6月の新築住宅販売を地域別にみると、北東部は前月比28%の増加。5月は78.6%の大幅増だった。一方で西部は17%、中西部は11.1%、南部は4.1%それぞれ減少した。

住宅在庫は3.4%増の21万5000戸と、2010年5月以来の高い水準だったが、住宅バブルのピークと比べると半分以下の水準にとどまっている。

販売ペースから計算した在庫消化に必要な期間は5.4カ月で、昨年11月以来の長さとなった。5月は4.8カ月だった。

販売物件の中間価格は前年同月比で1.8%値下がりし、28万1800ドルだった。新築1戸建て住宅は住宅市場全体の8.1%を占める。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

停戦合意後のガザ攻撃で71人死亡、イスラエルはハマ

ワールド

欧州航空会社、中東便再開探る ルフトハンザはテルア

ビジネス

英金融機関、住宅ローン需要鈍化を予想=中銀調査

ビジネス

ドイツ企業、値上げ計画 23年4月以来の高水準=I
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    韓国の与党も野党も「法の支配」と民主主義を軽視している
  • 4
    ド派手な激突シーンが話題に...ロシアの偵察ドローン…
  • 5
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 6
    中国自動車、ガソリン車は大幅減なのにEV販売は4割増…
  • 7
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 8
    ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険
  • 9
    カリフォルニアの山火事が生んだ火災積雲を激写──NASA
  • 10
    【随時更新】韓国ユン大統領を拘束 高位公職者犯罪…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」
  • 4
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 5
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 6
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 7
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 8
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 9
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 10
    古代エジプト人の愛した「媚薬」の正体
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中