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ドイツ議会、ギリシャ支援交渉開始を承認 調整本格化へ
7月17日、独議会はギリシャ第3次支援策の交渉開始の可否の採決を行い、賛成多数で承認した。写真は議会で採決に備えるメルケル首相と議員ら。(2015年 ロイター/Axel Schmidt)
[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツ連邦議会は17日、ギリシャに対する第3次支援策の交渉開始の可否をめぐり採決を行い、賛成多数で承認した。最大の債権国であるドイツ議会が承認したことで、混迷を極めたギリシャ支援交渉が今後本格化する。
採決結果は、賛成439、反対119、棄権40。
採決に先立ち、メルケル首相はギリシャのユーロ圏離脱を回避するために支援交渉は必要だと強調。ギリシャの一時的な離脱案は機能しないと否定し、「合意に代わるものは、ユーロ圏からの離脱ではなく、混乱だ」と主張した。
一時的な離脱案への支持を示唆していたショイブレ財務相も「これが極めて難しい課題を解決するための最後の努力になる」と述べ、議会に理解を求めた。
だがメルケル首相の警告にもかかわらず、身内の与党保守派から60人の造反が出た。対ギリシャ第2次支援の延長を決定した2月の採決では32人が反対票を投じており、造反者はおよそ倍増したことになる。ドイツ国内に広がるギリシャへの支援疲れが浮き彫りとなった格好で、メルケル首相にとっては痛手だ。