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ギリシャ巨額追加支援、IMFが必要と警告
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7月2日、IMFは、ギリシャの大規模な債務減免や融資延長が必要になる可能性を示した。写真はラガルド専務理事。ワシントンで1日撮影(2015年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 2日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は2日、ギリシャが経済改革を実施せず、経済成長が予想よりも鈍化すれば、同国は大規模な債務減免のほか、欧州からの融資延長が必要になると警告した。
IMFは最新の債務持続性に関する報告書の草案で、ギリシャの政治が軌道に戻ったとしても、欧州諸国による融資は大幅に延長される必要があり、一段の譲許的融資が必要になるとの見方を示した。
ギリシャは6月29日に銀行の営業を停止、翌30日にはIMF融資返済を延滞したが、報告の草案はこうした事態が発生する前の評価に基づいている。
IMFは、ギリシャは欧州から追加的に360億ユーロ(398億9000万ドル)の支援が必要になると試算。
さらに、譲許的融資が2018年まで維持され、最も楽観的なIMFの現在の見通しに基づいたとしても、ギリシャの債務の対国内総生産(GDP)比率は2020年は150%、2022年は140%になると予想。「2012年11月に策定された債務目標達成には、GDPの30%以上に相当する債務の削減につながる債務元本減免(ヘアカット)が必要になる」とした。
また、融資条件などが緩和されたとしても、ギリシャの債務のGDP比率は向こう30年間は100%を下回ることはないとの予想も示した。
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