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ギリシャ、決裂回避で欧州委を当てにすべきでない=ユンケル委員長

6月19日、欧州委員会のユンケル委員長は、ギリシャのチプラス首相に対し支援協議の決裂回避を自分に頼らないで欲しいと釘を差したことを明らかにした。欧州連合(EU)中南米サミットで顔を合わせたユンケル委員長(左)とチプラス首相、ブリュッセルで10日撮影(2015年 ロイター/Francois Lenoir)
[ベルリン 19日 ロイター] - 欧州委員会のユンケル委員長は、ギリシャのチプラス首相に対し支援協議の決裂回避を自分に頼らないで欲しいと釘を差したことを明らかにした。20日に発行予定の独誌シュピーゲルが報じた。
同誌によるとユンケル委員長は「チプラス首相には何度も、交渉決裂を回避するために私を当てにしないように警告した」と述べた。
ユンケル委員長はギリシャ政府と債権団の橋渡しをする役割を務めてきたが、同国政府は委員長の努力を明らかに勘違いしていると主張。委員長は、ギリシャは「シルクハットの中からウサギを取り出す手品のような、苦境からの脱出策を授けられる人が欧州にはいる」と考えているようだが、「そのような人はいない」と述べた。
さらに「チプラス首相のことは理解できない。わたしは首相に信頼を寄せてきたが、同じだけの信頼は寄せてもらっていない」と語った。