ニュース速報

ビジネス

英SABミラー、地ビールのミーンタイム買収へ

2015年05月15日(金)22時32分

5月15日、世界大手のビールメーカー、英SABミラーは、地ビール会社のミーンタイム・ブリューイングを買収すると発表した。買収額は明らかにしなかった。写真は2013年8月撮影(2015年 ロイター/Danish Siddiqui)

[ロンドン 15日 ロイター] - 世界大手のビールメーカー、英SABミラーは、地ビール会社のミーンタイム・ブリューイングを買収すると発表した。買収額は明らかにしなかった。

地ビール市場はこれまでにない独自の味わいや地元密着型の販売形態が支持され、近年急拡大しており、SABミラーとアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)の大手2社からシェアを奪っている。

ミーンタイムはロンドン南東部グリニッジに拠点を置く企業で、「ロンドン・ペールエール」や「ロンドン・ラガー」を醸造する。2014年の販売量は前年比58%増と、英ビール市場全体の1%増を大きく上回る成長をみせた。地ビールの販売価格は一般の大手ブランドの商品より高めなことも魅力の1つだ。

SABミラーはミーンタイム買収により、成長市場に切り込みたい考え。ミーンタイムのビールの販売網を英国全土に広げるとともに、欧州への輸出も視野に入れる。

地ビール支持者には、大手に買収されることに否定的な向きもいる。ABインベブも2011年に米地ビールメーカーのグース・アイランド、その後もブルー・ポイント・ブルーイング、10バレルズなどを相次ぎ買収したが、ABインベブ傘下に入った同3ブランドはソーシャルメディアで大手による買収に批判的な向きの攻撃の標的となった。

だが、アナリストはSABミラーによる成長市場への進出を評価している。

15日のロンドン株式市場で、SABミラー株価は1.2%値上がりしてる。

手続きは6月上旬に完了する見通し。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米副大統領、トランプ氏を擁護 プーチン氏との会談巡

ワールド

ゼレンスキー氏、米特使と会談 投資と安保「迅速な合

ワールド

トランプ氏のガザ構想は「新機軸」、住民追放意図せず

ビジネス

トランプ関税巡る市場の懸念後退 猶予期間設定で発動
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 5
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 6
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 9
    トランプ政権の外圧で「欧州経済は回復」、日本経済…
  • 10
    ロシアは既に窮地にある...西側がなぜか「見て見ぬふ…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 5
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 6
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパー…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中