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ドル小幅安、方向感に欠ける動き=NY市場

2015年04月23日(木)07時11分

 4月22日のニューヨーク外為市場では、ドルは主要通貨に対してばらばらの動きとなった。写真はドルとユーロの紙幣、3月撮影(2015年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 22日のニューヨーク外為市場では、ドルは主要通貨に対してばらばらの動きとなった。予想を上回る3月の米中古住宅販売がドル買い材料となったものの、ドルは対ポンドで売られる一方、対スイスフランで買われるなど方向感に欠け小幅安で取引を終えた。

3月の米中古住宅販売は前月比6.1%増の年率519万戸と、2013年9月以来の高水準となった。伸び率は10年12月以来の大きさとなり、ドルは一時押し上げられた。

終盤の取引でドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は、0.09%安、ドル/円は0.20%高の119.88円となっている。ユーロ/ドルはギリシャ債務問題をめぐり新たなニュースがない中、0.08%高の1.0742ドル。

22日発表された8─9日開催分の英金融政策委員会(MPC)議事録は、英経済は今後1年間一段と回復する見込みを強めた内容でポンドが上昇。ポンド/ドルは1.50ドル台を回復し、約5週間ぶり高値の1.5079ドルをつけた後、終盤は0.80%高の1.5041ドルで取引されている。

一方、スイスフランは下落。スイス国立銀行(中銀、SNB)がマイナス金利適用の免除対象を減らすと発表したことで、ドル/スイスフランは直近の取引で1.5%高の0.9688フランとなっている。

今後の市場動向について、BNPパリバの通貨ストラテジストのバシリ・セレブリアコフ氏は、外為トレーダーの多くが新たな米経済指標や来週28─29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見姿勢だと述べた。

同氏は「米連邦準備理事会(FRB)はブラックアウト・ピリオド(政策決定会合の前の時期に金融政策について発言することを禁じる期間)に入っている。ギリシャ問題もあまり市場を動かす要因にはなっていない」との見方を示した。

ドル/円    終値   119.89/92

始値   119.57/58

前営業日終値   119.65/68

ユーロ/ドル  終値   1.0723/26

始値   1.0738/39

前営業日終値   1.0734/37

*内容を追加しました。

ロイター
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