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ドイツ、2015年と16年の成長率予想を1.8%に上方修正

2015年04月23日(木)04時11分

[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツ経済省は22日、2015年と16年の経済成長率見通しをいずれも1.8%に引き上げたと発表した。

1月時点では国内総生産(GDP)の伸び率を2015年は1.5%、16年は1.6%と予想。所得増や原油安などが個人消費の拡大につながっているとし、上方修正した。

政府は2015年の輸出見通しを引き上げたものの、輸入がこれを超えて増加すると見られることから、貿易による国内総生産(GDP)への寄与はほどんとなくなると予想。ただ、所得増と雇用情勢の改善に加え、原油価格の下落を受け可処分所得が増加し、個人消費の拡大がGDPを押し上げるとしている。

ガブリエル経済相は、「ユーロ安と原油安により特に中小企業が恩恵を受けている。これは雇用増が持続することも示している」と述べた。

ただ政府見通しは、IFO経済研究所やドイツ経済研究所(DIW)などのドイツの主要経済研究所が前週示した予想よりも控えめなものとなっている。

ガブリエル経済相は、ユーロ圏の経済成長はなおぜい弱なうえ、ギリシャをめぐる問題で企業の投資意欲が減退、ウクライナ問題も引き続きリスク要因として存在していると指摘。政府は慎重な姿勢を崩していないとしている。

ロイター
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