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ドル続伸、FOMC議事要旨受け=NY外為市場

2015年04月09日(木)07時07分

 4月8日、ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して続伸した。2011年1月撮影(2015年 ロイター/Kacper Pempel)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 8日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して続伸した。米連邦準備理事会(FRB)が公表した3月17─18日分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、年内の利上げの可能性が残っていることが示されたことを受けてドルが買われた。上昇は3日連続。

ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は序盤の下げを取り戻し、終盤は0.21%高の水準。ユーロ/ドルは1.08ドルの大台を割り込み、終盤は0.25%安の1.0787ドルとなっている。

FOMC議事要旨によると、FRB当局者は米国経済が年明け以降さえない展開となっていることを認識しているものの、年後半の利上げの地ならしを継続する上で景気回復が十分力強いものになるとの自信を持っていることが分かった。

また議事要旨では6月利上げの可能性が残っていることが示された。数人のメンバーが今後発表される経済指標で6月の利上げが正当化されるとみているとした。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの上級市場アナリストのジョー・マニンボ氏は「議事要旨の全体のトーンは、FRBの利上げ時期は遅まるよりは早まるかもしれないことを示しているようだ。これはドル上昇のシナリオだ」との認識を示した。

またTDセキュリティーズの主席通貨ストラテジストのショーン・オズボーン氏は「市場は議事要旨を、どちらかというとタカ派的ととらえた。これまで見てきた指標(が弱かったこと)で、よりハト派的内容になるのではとの期待があった」と指摘した。

ドル/円は直近の取引で0.14%安の120.10円となっている。日銀が金融政策を据え置いたことで円が買われ、一時119.65円まで下落していた。

ドル/円    終値   120.12/14

始値   119.79/80

前営業日終値   120.26/29

ユーロ/ドル  終値   1.0780/85

始値   1.0865/66

前営業日終値   1.0813/16

ロイター
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