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世銀、中国主導のインフラ投資銀と協力関係構築へ=キム総裁

2015年04月08日(水)08時00分

 4月7日、キム世界銀行総裁は、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、貧困撲滅とインフラ整備計画への資金供給に向けて協力すると表明した。ワシントンで昨年10月撮影(2015年 ロイター/Joshua Roberts )

[ワシントン 7日 ロイター] - キム世界銀行総裁は7日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、貧困撲滅とインフラ整備計画への資金供給に向けて協力すると表明した。

米戦略国際問題研究所(CSIS)での講演で、「適切な基準があれば、AIIBや新興5カ国(BRICS=ロシア、ブラジル、インド、中国、南アフリカ)が設立する新たな開発銀行は、貧困国や新興国の経済発展にとって大きな力となる可能性がある」と述べた。

また、「世銀グループやその他の国際金融機関と、こうした新たな開発銀行が同盟関係を結んで協力し、開発を支援すれば、特に貧困層など、全方面が恩恵を受けることになる」と語り、来週行われる世銀と国際通貨基金(IMF)の会合でこうした協力について協議するため、中国の当局者と会談の場を設ける方針を示した。

キム総裁は世銀とAIIBの協力について、個別のインフラ整備計画での共同出資か、地域的なプロジェクトが考えられると指摘。キム総裁は「(既存の国際金融機関とAIIBが)協力する新たな道を見い出すために全力を尽くす」とも表明した。

ロイター
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