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独BMWとメルセデス、米国から中国への非正規輸出急増で調査

2015年04月03日(金)13時08分

 4月3日、ドイツの自動車大手ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツとBMWは、正規のルートを通さないで米国から中国に輸出される高級車について調査を進めていることを明らかにした。写真は、メルセデス・ベンツUSを率いるスティーブ・キャノン氏、1日撮影(2015年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - ドイツの自動車大手ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツとBMWは、正規のルートを通さないで米国から中国に輸出される高級車について調査を進めていることを明らかにした。

中国が上海の自由貿易区の登録ディーラーに、外国メーカーの同意なしでの車両輸入を許可して以来、正規のルートを通さない輸入車が急増中だ。このためダイムラーは約1年前から米国車の中国への輸出の監視を強化している。

メルセデス・ベンツUSを率いるスティーブ・キャノン氏は米国から中国に非正規に輸出される車両について「4000台に達した時、心配になった」と述べた。

メルセデスは、買い手が非正規に販売する輸出業者と知って車両を販売した米ディーラーを罰することができる。

キャノン氏によると最初の措置として、大型スポーツ用多目的車(SUV)「GL」のような高級車の買い手をオンライン不動産データベースの「ジロー」などでディーラーに調べさせるとともに、現金取引をやめるよう求めているという。

中国の非正規輸入車市場の中心は北部港湾都市の天津で、輸入車取引の約半数がここで行われている。独フォルクスワーゲン傘下のアウディとBMW、メルセデスが合わせて高級車市場の約70─80%のシェアを占めている。

ロイター
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