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TPP日米交渉、甘利担当相「首相訪米前に課題解決」
4月3日、甘利経済再生相は、閣議後の会見で、環太平洋連携協定(TPP)の日米交渉について、安倍晋三首相の訪米前に残された課題を解決したいが、不本意な譲歩はしないと述べた。写真は、甘利経済再生相、2014年9月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 3日 ロイター] - 甘利経済再生相は3日、閣議後の会見で、環太平洋連携協定(TPP)の日米交渉について、「安倍晋三首相の訪米前に残された課題を解決したい」とした上で、残された案件を不本意な譲歩をしてまとめることはないと強調した。
日米首席交渉官会合については、しかるべき時に開始し、その協議の上で閣僚級協議も考えていきたいとした。一部で今月23日から米国で首席交渉官会合が開かれると報道されていることについては、「現在、場所も含め調整中」と答えた。
TPP交渉では米大統領の貿易促進権限(TPA)法案が成立する見通しが非常に大事になっていきているとし、「イースター休暇明けに何らかの動きが始まってほしいと強く願っている」と述べた。
一方、日銀の量的・質的金融緩和にも触れ、「2回の黒田バズーカはそれぞれ適宜適切、なおかつ市場にとって意外性も含めて効果を発揮した」と評価。消費増税の影響を除いた消費者物価の上昇率がゼロ%となっていることについては、原油価格の下落によるものと指摘した。
また、2%の物価目標は「若干スケジュールにずれは生じているが、今のところ順調に推移している範囲内」と語った。
(梅川崇 宮崎亜巳)