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日銀のQQE、デフレマインド転換に大きな効果=麻生財務相
4月3日、麻生太郎財務相は、閣議後の会見で、日銀の量的・質的金融緩和(QQE)は、デフレマインドを変える点で大きな力を果たしたと評価した。写真は、麻生財務相、2014年10月撮影(2015年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 3日 ロイター] - 麻生太郎財務相は3日、閣議後の会見で、日銀の量的・質的金融緩和(QQE)は、デフレマインドを変える点で大きな力を果たしたと評価した。
2%の物価目標には到達していないが、予想を超える大幅な原油価格の下落が原因で、日銀には目標達成に向けた努力を期待すると述べた。
QQEが導入されて4日で2年を迎える。麻生財務相は量的緩和は「長く続いた日本人全体のデフレマインドを変える点で、大きな力を果たした」と評価した。
一方、日銀が掲げる「2%の物価目標」が実現できていない点については「到達していないのは確かだが、その大きな理由は石油価格にある」と指摘。「原油価格が半分になっている状況が日本経済に与える影響はプラス面が大きい」とし、「日本経済のファンダメンタルズは、間違いなくきちんとした形になってきている」と評価した。
そのうえで、日銀の金融政策スタンスについて「時間をかけて日銀が、いままで通り、2%目標に向かっていろいろ引き続き努力してもらえると期待している」と語った。
中国が主導して設立するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加問題に関しては、ガバナンスの確保など問題点の指摘に対して「一度も返事をもらったことがない」とし、「返事がこない間、参加することはない」と従来のスタンスを繰り返した。
4月後半から相次ぐ国際会議で話題になることはあるとしながらも、「その場合のわれわれの主張はいままで通りだ」と語った。
(吉川裕子)