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日経平均は続伸、米株高を好感 先物主導の展開に
4月3日、前場の東京株式市場で日経平均は続伸。先物主導で上下する展開となった。都内で1月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)
[東京 3日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸。先物主導で上下する展開となった。前日の米国株高が支援材料となったものの、今晩には3月米雇用統計の発表が予定されているほか、金曜日は欧米各国の株式市場が休場。手掛かり材料難のなか手掛けにくさが意識され、方向感に乏しい展開となった。
前日の米国株式市場では主要株価3指数が反発。新規失業保険週間申請件数が減少し、1月以来の低水準となったことが株価押上げに寄与した。朝方の東京市場は直近の上げの反動から小安く始まったものの、米株高を支えにプラス圏に浮上。前日比で一時120円高となり、1万9400円台を回復する場面があったが、その後は伸び悩んだ。
市場からは「海外投資家による日本株の長期的な見方は変わっていないとみているが、足元では短期筋の先物売買の動向が影響を与えている」(光世証券・執行役員の西川雅博氏)との声が聞かれた。
大手電機株の一角や内需関連などが上昇する一方、銀行株は軟調。メキシコと中国に合計1500億円を投じて新工場を建設すると伝わったトヨタ自動車<7203.T>は、前日終値近辺での値動きとなった。「生産台数の割には設備投資額がかなりの規模。最新鋭の工場になるとみられる。ある程度市場に織り込まれていた部分があったが、今後はトヨタの次の海外投資戦略に注目が集まることとなるだろう」(国内証券)との指摘があった。
個別銘柄ではほかに、キユーピー<2809.T>が大幅高。2日に発表した第1・四半期(2014年12月─15年2月)連結決算で営業利益が前年同期比53.4%増の54億5800万円となり、好業績を評価した買いが入った。
半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が反落。2016年2月期の連結営業利益予想が前年比8.6%増の3730億円と、5期連続で過去最高益を更新する業績見通しを発表した。だが市場予想(トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめた営業利益予測平均値は3791億円)を下回ったことから、利益確定売りが優勢となった。
東証1部の騰落数は、値上がり1001銘柄に対し、値下がりが721銘柄、変わらずが154銘柄だった。
日経平均<.N225>
前場終値 19394.09 +81.30
寄り付き 19289.04
安値/高値 19289.04─19432.79
東証出来高(万株) 88439
東証売買代金(億円) 10053.78
(長田善行)