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ユーロ圏景況感指数、3月は約4年ぶり高水準 通貨・原油安追い風
[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州委員会が30日に発表した3月のユーロ圏景況感指数は4カ月連続で上昇、2011年7月以来約4年ぶりの高水準となった。ユーロ安や原油安が回復を後押していることを示した。
景況感指数は103.9で、前月比1.6ポイント上昇した。ロイターがまとめたエコノミスト予想の103.1を上回った。
業況指数は0.23で、同0.14ポイント上昇した。
クレディ・アグリコルのシニアユーロ圏エコノミスト、フレデリック・デュクロゼ氏は「回復の勢いが増しているだけでなく、広がりも見せている」と指摘した。
低インフレに対処するため、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を始め、ユーロが対ドルで下落、域内輸出業者の追い風となっている。
同氏はこうした状況を踏まえて「大きなデフレの脅威は存在しない」と話した。
消費者インフレ期待は2カ月連続で上昇、小売・製造業者が価格上昇、需要見通しを再び引き上げた。これらも、ECBの政策が好影響を及ぼしつつあることを示す。
欧州委員会は、サービスや小売取引、消費者信頼感のほか、産業の信頼感が顕著に改善、採用計画の上方修正につながる可能性を示すと分析した。
さらに「ユーロ圏景況感の改善は、消費者信頼感の好転が追い風となったが、小売取引やサービス、建設、特に産業分野の管理職の信頼感も改善した」と指摘した。
*欧州委員会の発表は以下でご覧になれます。
http://ec.europa.eu/economy_finance/db_indicators/surveys/index_en.htm