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日経平均は反発、企業の業績期待支えに配当落ち分埋める

2015年03月27日(金)12時00分

 3月27日、前場の東京株式市場で日経平均は反発。実質新年度相場入りとなり、寄り付き後は売りが先行したものの、配当分の再投資に伴う資金の流入期待などを背景に下げ渋り、1万9500円台を回復した。都内で1月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 27日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反発。実質新年度相場入りとなり、寄り付き後は売りが先行したものの、配当分の再投資に伴う資金の流入期待などを背景に下げ渋り、1万9500円台を回復した。週末のため利益確定売りの動きもみられたが、今後の事業方針が評価されたパナソニック<6752.T>が前日比で一時5%超の上昇となるなど、企業業績への期待感は根強く指数は底堅く推移した。

前日の米国株式市場ではダウ工業株30種<.DJI>が4日続落。為替もドル119円台前半と円高傾向が続き、軟調な外部環境が嫌気されるなか、日経平均は市場が110円前後と予想した配当落ち分を埋める動きをみせた。機関投資家が配当落ちによる資産減少を先物で埋め合わせることで生じる株高効果をにらみ、押し目を拾う動きもみられたという。

また夜間取引時間中に日経平均先物が1万9000円手前まで下落した後、1万9300円台に戻したことも、下値に対する安心感をもたらした。「外部には懸念材料もあるが、東京市場に関しては来期の国内企業業績に対する海外投資家の期待が強い」(SMBCフレンド証券・松野利彦チーフストラテジスト)との声が出ている。

個別銘柄では綜合臨床ホールディングス<2399.T>が反発。26日に発表したメディカルシステムネットワーク<4350.T>との業務提携締結を材料視した。半面、丸三証券<8613.T>が軟調。3月16日に2015年3月期の期末配当金を特別配当40円を含む1株当たり70円にすると発表。配当利回りの高さが評価され、株価は16日終値から直近高値まで6割強上昇していたが、配当権利落ちとなり利益確定売りが優勢となった。

東証1部の騰落数は、値上がり793銘柄に対し、値下がりが952銘柄、変わらずが103銘柄だった。

日経平均<.N225>

前場終値 19564.67 +93.55

寄り付き 19374.72

安値/高値 19374.72─19589.13

東証出来高(万株) 101498

東証売買代金(億円) 11807.51

(長田善行)

ロイター
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