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NY市場サマリー(25日)

2015年03月26日(木)07時12分

[25日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して下落した。3月のドイ ツIFO業況指数が良好だった一方、2月の米耐久財新規受注が市場予想を下回り、ポジ ション調整でドルが売られた。

ユーロ/ドルは指標発表後、1.10145ドルに上昇後、終盤の取引で0.34%高の1.09610ドル。ドル/円は終盤0.2%安の119.495円。ドル指数<.DXY>は直近0.25%安の96.942。

ドルは4月3日に発表される米3月雇用統計まで、現行の取引レンジ内で推移するとの見方がある中、メルク・インベストメンツの社長兼最高投資責任者のアクセル・メルク氏は「ドルの買い持ちとユーロの売り持ちポジションの行き過ぎ度合いによっては、相場の変動が激しくなる恐れもある」との見方を示した。

<債券> 国債価格が下落、利回りは上昇した。朝方発表された耐久財受注が弱い内容だったことから国債相場は当初値上がりしていたものの、午後行われた5年債入札の引き合いがさえず、その後は売りに押された。

350億ドルの5年債入札<912828J84=>は、応札倍率が2.35倍で、2009年7月以来、約5年半ぶりの低水準となった。最高落札利回りは1.387%と、2月の1.480%から低下した。

間接入札者の落札比率は昨年10月以来の低水準。直接入札者の落札比率は2013 年6月以来の低水準。一方、プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)の落 札比率は昨年10月以来の高水準だった。

翌26日には週内入札の締めくくりとなる290億ドルの7年債の入札が行われるが、「期間が長めの銘柄への物色や月末買いなどが入札を支える可能性はある」(キャンター・フィッツジェラルドのジャスティン・レデラー氏)という。

<株式> 大幅続落。ダウ平均は300ドル近く値下がりした。ハイテ ク株や医薬品銘柄が売り込まれるなかナスダックの下げは2%を超え、約1年ぶりの大幅 な落ち込みを記録、S&P500も主要な支持線を割り込む展開となった。

<金先物> ドルの軟調な値動きを手掛かりに買いが継続した。中心限月4月物は、6営業日続伸し、中心限月としては今月4日以来3週間ぶりの高値を更新した。

この日発表された国内外の経済指標を受け、外国為替市場ではドル売り・ユーロ買いが一段と加速。ドル建てで取引される金塊は割安感から物色され、午前の早い段階で一時1200ドルの節目が目前に迫った。だが、原油先物が国内在庫の急増を嫌気した売りに上げ幅を圧縮すると、インフレヘッジを目的とした買いなどが弱まり、あと上値の重い展開となった。

<米原油先物> 地政学的リスクへの懸念が強まる中、対ユーロでのドル安などを背景に買われ、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は1バレル=49.21ドルと、終値ベースでは3月9日(50.00ドル)以来、2週間ぶりの高値で終了した。

イエメン情勢が緊迫化する中、南部アデンにあるハディ大統領の滞在先の敷地一帯が空爆を受けたとの報道で、地政学的リスクへの懸念が強まり、原油が買われたとの見方もあった。

ただ、米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫が市場予想を上回る積み増し幅となったことを受けて、需給緩和懸念が広がったことから、原油は上値を削る場面もあった。

ロイター
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