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米株は大幅続落、ハイテク株など売られナスダックの下げきつく

2015年03月26日(木)06時33分

 3月25日、米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は300ドル近く値下がりした。ニューヨークで20日撮影(2015年 ロイター/Adrees Latif)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 25日の米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は300ドル近く値下がりした。ハイテク株や医薬品銘柄が売り込まれるなかナスダックの下げは2%を超え、約1年ぶりの大幅な落ち込みを記録、S&P500も主要な支持線を割り込む展開となった。

ダウ工業株30種<.DJI>は292.60ドル(1.62%)安の1万7718.54ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は118.21ポイント(2.37%)安の4876.52。

S&P総合500種<.SPX>は30.45ポイント(1.46%)安の2061.05。

半導体株とバイオテクノロジー株が売られてナスダック指数を押し下げた。

バイオテクノロジー株指数<.NBI>は4.1%安と昨年12月23日以来の下げ幅。14日移動平均割れは2月11日以来、50日移動平均割れは昨年10月17日以来。

フィラデルフィア半導体株指数<.SOX>も4.6%安と昨年10月10日以来の下げ幅で、終値で14日と50日の移動平均をいずれも割り込んだ。

S&P500種は2085近辺の下値支持線を割り込むと下げが加速。終盤の売りで2067近辺の50日移動平均を割った。

2月の耐久財新規受注が予想に反して減少するとドルが売られ、ドル高による企業業績悪化の懸念が後退して株式市場の支えとなる場面もあった。

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア・ポートフォリオ・マネジャーのエリック・ウィーガンド氏は「最近の相場上昇のうち行き過ぎた分の一部について利益を確定する動きが出た」と述べた。

食品大手クラフトフーズ・グループは35.6%急伸。ケチャップで知られる同業ハインツとの合併が好感された。統合後の新会社は食品・飲料で北米第3位となる。

プリンターメーカーのレックスマーク・インターナショナルが約10億ドルでの買収を発表した画像ソフトウエアの米コファックスも46%高。レックスマークも6.1%上昇した。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約68億株で、月初来平均の67億5000万株を小幅上回った。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ2240で上げ803(比率は2. 79対1)、ナスダックが下げ2242で上げ509(4.40対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         17718.54(‐292.60)

前営業日終値    18011.14(‐104.90)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4876.52(‐118.21)

前営業日終値    4994.73(‐16.24)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2061.05(‐30.45)

前営業日終値    2091.50(‐12.92)

*内容を追加します。

ロイター
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