ニュース速報

ビジネス

みずほFG、運用会社の統合を3月中にも発表へ=関係筋

2015年03月13日(金)19時06分

 3月13日、みずほフィナンシャルグループ(FG)が、グループ傘下の新光投信(東京都中央区)とみずほ投信投資顧問(東京都港区)に加え、みずほ信託銀行の運用部門を統合する方向で詰めの協議を行っていることが分かった。写真は、みずほフィナンシャルグループのロゴ、2014年撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 13日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループ(FG)<8411.T>が、グループ傘下の新光投信(東京都中央区)とみずほ投信投資顧問(東京都港区)に加え、みずほ信託銀行の運用部門を統合する方向で詰めの協議を行っていることが分かった。

月内の正式発表を目指す。複数の関係筋がロイターに明らかにした。

みずほFGは、資産運用ビジネスを銀行、信託、証券にならぶ第4の柱と位置づける。運用会社の再編を通じて、コスト削減や経営の効率化、競争力の強化を図る。

関係筋によると、第一生命保険<8750.T>との合弁であるDIAMアセットマネジメント(東京都千代田区)は今回の再編に合流しないが、みずほFGと第一生命は、将来的な統合に向けて検討することで合意した。

みずほFGの広報担当者はこれについて、「現時点で決まっていることはなにもない」としている。

みずほFGは、2000年に3つの銀行の統合で発足。07年に第一勧業アセットマネジメントと富士投信投資顧問の合併で、みずほ投信投資顧問ができた。新光投信は、2000年に新和光投信と太陽投信の合併で誕生した。

運用会社の場合、投資信託などの金融商品の統廃合が容易でないため、統合によるスケールメリットを直ちに享受するのは難しいとされている。

しかし、みずほFGの佐藤康博CEOがグループ一体経営を推し進める姿勢を鮮明に示し、13年にはみずほ銀行とみずほコーポレート銀行を統合して「ワンバンク」化を図った。運用会社の再編は経営課題の一つだった。

みずほFG、第一生命の広報担当者はノーコメントとしている。

投資信託協会によると、公募の投資信託の純資産総額(2月末時点)は、新光投信とみずほ投信の合計で約6兆円。業界最大手の野村アセットマネジメントの22兆円など上位3社には遠く及ばない。

*情報を追加して再送しました。

(浦中大我 編集:宮崎大)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

レバノン全面戦争回避に尽力、情勢悪化リスク深刻=米

ワールド

中国政府、雇用促進に向けた指針発表 深刻な経済危機

ワールド

中国の海外ブランドスマホ販売、8月は12.7%減

ワールド

イスラエル、レバノン空爆続行 ヒズボラはモサド狙い
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まさかの「ハリス不支持」...130万人からなる「あの巨大労組」が異例の声明、大統領選への影響は?
  • 2
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 3
    カマラ・ハリスの大統領選討論会「圧勝」が、もはや無意味な理由
  • 4
    「大統領選敗北なら2年以内にイスラエル消滅」トラン…
  • 5
    中東は全面戦争に突入寸前、レバノンは「もう一つの…
  • 6
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 7
    「妊娠中絶も処罰の対象に」北朝鮮でも少子化、出生…
  • 8
    トランプの勝利確率は6割超、世論調査では見えない「…
  • 9
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 10
    「冗長で曖昧、意味不明」カマラ・ハリスの初のイン…
  • 1
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 2
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がんだけを狙い撃つ、最先端「低侵襲治療」とは?
  • 3
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖
  • 4
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 5
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に…
  • 6
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 7
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 8
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 9
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 10
    先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 9
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_i…
  • 10
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中