ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発、先高期待強まり後場一段高

2015年02月26日(木)15時28分

 2月26日、東京株式市場で日経平均は反発。一時205円高となり、連日で昨年来高値を更新した。都内で1月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。一時205円高となり、連日で昨年来高値を更新した。TOPIXやJPX日経400は高値引け。海外資金や国内公的マネーの流入観測が根強いほか、日本株に対する強気な見方が広がったことが買い安心感につながった。もっとも、早過ぎる株価上昇に対して警戒する声も出ている。

世界的な株高傾向に加え、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言など重要イベントを無難に通過したことも投資家心理を改善させ、東京市場は朝方から堅調に推移。日経平均先物への断続的な買いが指数を押し上げ、ファーストリテ<9983.T>やソフトバンク<9984.T>など指数寄与度の高い銘柄が上昇した。

昼のバスケット取引が1000億円強と膨らみ、「国内機関投資家が動き出したとの思惑が広がった」(国内証券)ことで指数は後場一段高。ゴールドマン・サックス証券がTOPIXの今後12カ月の目標水準を従来の1650ポイントから1770ポイントに引き上げたことも、株高を後押しした。同証券では、他地域を上回る日本企業の利益成長を予想しているうえ、バリュエーションは今も魅力的との見方を示した。

もっとも、足元の急ピッチな上昇に対する警戒感は依然くすぶっている。内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏は「物色の動向が材料株や中小型株よりも、高ROEなどを軸足にしていることは評価できるが、過熱感も強く何かのきっかけで調整入りする怖さがある」(内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏)とみている。

個別銘柄では、青森銀行<8342.T>が昨年来高値を更新。25日に自社株買いと業績予想の上方修正を発表し、材料視された。半面、ルネサスイーストン<9995.T>が反落。25日、公募増資などで最大約16億円を調達すると発表し、1株利益の希薄化や需給悪化などが懸念された。

東証1部騰落数は、値上がり1286銘柄に対し、値下がりが435銘柄、変わらずが139銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      18785.79 +200.59

寄り付き    18587.87

安値/高値   18587.13─18790.83

TOPIX<.TOPX>

終値       1521.68 +14.06

寄り付き     1505.37

安値/高値    1505.37─1521.68

東証出来高(万株) 239190

東証売買代金(億円) 25089.25

(杉山容俊)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

「コーチ」の「マイケル・コース」買収阻止へ訴訟の審

ワールド

WTO、保護主義政策を批判 関税は低所得層により深

ワールド

大手商社、原油は60-70ドルで推移と予想 供給過

ワールド

ドイツ、全ての陸上国境管理で不法移民に対応 16日
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    ロシア国内の「黒海艦隊」基地を、ウクライナ「水上ドローン」が襲撃...攻撃の様子捉えた動画が拡散
  • 3
    メーガン妃が自身の国際的影響力について語る...「単にイヤリングをつけるだけ」
  • 4
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙…
  • 5
    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…
  • 6
    歯にダメージを与える4つの「間違った歯磨き」とは?…
  • 7
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 8
    伝統のカヌーでマオリの王を送る...通例から外れ、王…
  • 9
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 10
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 6
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 7
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 8
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 9
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 10
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中