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ドル弱含み、イエレン議長は早期の利上げ示唆せず=NY市場

2015年02月25日(水)07時51分

 2月24日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して弱含んだ。写真はドル紙幣、2013年8月撮影(2015年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 24日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して弱含んだ。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で早期の利上げを示唆する発言がなく、米債利回りの下落と相まってドル売りが優勢となった。

ドル/円は、ガイダンスの変更はどの会合でも利上げが可能だ、とのイエレン議長の発言が伝えられると、一時119.84円の高値をつける場面があったが、議長が利上げを急いでいないことがわかるとすぐに反転。終盤は0.08%高の118.88円まで戻された。

ユーロは、ギリシャの4カ月の金融支援延長の条件となる財政構造改革案を欧州連合(EU)が承認したことが支援材料となり、終盤は0.02%高の1.1337ドル。ドル/円が上昇したタイミングでは1.1288ドルに下落していた。またユーロ/円は直近の取引で0.09%高の134.78円。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジで主席市場ストラテジストを務めるオマー・エシナー氏は「今年夏には市場はこの問題に再び直面するだろう。結局ギリシャにとって負債の返済は荷が重すぎる」と指摘した。

ドルの主要6通貨に対するドル指数は0.4%上昇後、終盤は0.11%安の94.463となっている。

最近の米指標は振るわず、市場はイエレン議長の議会証言を利上げ時期を探るうえで心待ちにしていた。議長は「FOMCが予想する通りに景気回復が持続すれば、いずれある時点でFF金利の誘導目標引き上げを会合ごとに考えることになるだろう」と述べたが、利上げに慎重姿勢を示したと受け止められている。

BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)為替戦略部門のマネジング・ディレクターのボリス・シュロスバーグ氏も「議会証言では利上げについて何一つ具体的な時期が示されていない」との認識を示した。

ドル/円    終値   118.97/99

始値   119.51/52

前営業日終値   118.79/82

ユーロ/ドル  終値   1.1340/42

始値   1.1328/29

前営業日終値   1.1334/35

*情報を追加しました。

ロイター
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