ニュース速報

ビジネス

ダウとS&Pが最高値更新、ナスダックは10連騰

2015年02月25日(水)08時54分

 2月24日の米国株式市場はイエレン米連邦準備理事会議長の議会証言を受け上昇し、ダウとS&P総合500種が終値として最高値を更新した。写真はNY証券取引所のトレーダー(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 24日の米国株式市場はイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け上昇し、ダウとS&P総合500種が終値として最高値を更新した。ナスダック総合は2009年7月以来最長となる10連騰となった。

イエレン議長は「連邦公開市場委員会(FOMC)ごとに」利上げを検討する方向で準備を進めている」と語った。エコノミストたちは早ければ6月の利上げを予想しているが、一部の投資家は議長の発言が2006年以来となるFRBの利上げ時期の後ずれのサインとみている。

リバティビュー・キャピタル・マネジメントのリック・メクラー社長は「現時点で全てのニュースは徐々に良くなっている段階だ。大幅な利上げの理由とするにはこの時点では不十分だ。現在、利上げの説明がつくのは賃金の上昇だけだろう。大半の産業で実際にはまだ力強い売上高の増加がみられない」と話した。

ダウ工業株30種<.DJI>は92.35ドル(0.51%)高の1万8209.19ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は7.15ポイント(0.14%)高の4968.12。

S&P総合500種<.SPX>は5.82ポイント(0.28%)高の2115.48。

ホームセンターのホーム・デポは4.0%高をつけ、S&P500とダウ平均を押し上げた。4半期の既存店売上高が予想を上回ったほか、180億ドルの自社株購入プログラムを発表したことも好感された。

JPモルガン・チェースも2.5%買われた。投資家向け説明会で年間の経費を14億ドル削減する計画を明らかにしたことが手掛かり。2015年のコア・ローンの伸びを約10%と予想したことも材料視された。

米高級住宅建設大手トール・ブラザーズは3.9%上昇し、PHLX住宅株指数<.HGX>の上昇に寄与した。予想を上回る四半期利益を発表したほか、通期の住宅販売予想の下限を引き上げた。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約59億株で、今月の平均である69億株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1897で下げ1176(比率は1.61対1)、ナスダックが上げ1576で下げ1147(1.37対1)だった。

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         18209.19(+92.35)

前営業日終値    18116.84(‐23.60)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4968.12(+7.15)

前営業日終値    4960.97(+5.00)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2115.48(+5.82)

前営業日終値    2109.66(‐0.64)

*本文中の誤字を修正して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、勝利なら「腐敗」選管投獄 ハリス氏陣営

ビジネス

NY外為市場=ドル堅調、対円でも5営業日ぶり上昇

ビジネス

米国株式市場=反発、安値拾いの買い広がる インフレ

ワールド

イスラエル、ガザで国連車列を足止め 「パレスチナ人
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    ロシア国内の「黒海艦隊」基地を、ウクライナ「水上ドローン」が襲撃...攻撃の様子捉えた動画が拡散
  • 3
    メーガン妃が自身の国際的影響力について語る...「単にイヤリングをつけるだけ」
  • 4
    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…
  • 5
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙…
  • 6
    歯にダメージを与える4つの「間違った歯磨き」とは?…
  • 7
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 8
    伝統のカヌーでマオリの王を送る...通例から外れ、王…
  • 9
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 10
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 6
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 7
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 8
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 9
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 10
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中