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黒田日銀総裁、政府に財政健全化と構造改革推進を「強く期待」

2015年02月20日(金)14時57分

 2月20日、日銀の黒田東彦総裁は衆院予算委員会で、政府に対して財政健全化と構造改革への取り組みを強く求めた。写真左が黒田総裁、4日撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 20日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は20日の衆院予算委員会で、政府に対して財政健全化と構造改革への取り組みを強く求めた。今井雅人委員(維新)の質問に答えた。

総裁は、政府の消費税再増税の先送り決定を受けて海外格付け機関が日本国債の格付けを引き下げたことについて見解を求められ、「格付け会社による格付け自体にコメントすることは差し控えたい」としながらも、「財政の信認をしっかり確保することは極めて重要だ」との見解をあらためて示した。

その上で、政府が2020年度までの基礎的財政収支の黒字化に向けた具体的な計画を今夏までに策定する方針であることを指摘し、「財政の持続可能性を維持し、強める方策を作成していただきたい」と要請。2013年1月に政府と日銀が合意した共同声明にも触れ、政府に対し、中長期的な財政の持続可能性確保と構造改革の推進に向けた「着実な努力を強く期待している」と強調した。

(伊藤純夫)

ロイター
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