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ECB副総裁、世界的な超低金利による資産バブルに警告
2月13日、ECBのコンスタンシオ副総裁は世界の主要中央銀行が超低金利政策を導入していることで、一部資産にバブルが生じているとの見方を示した。 写真は2010年11月、ウィーンで会議に出席する同副総裁(2015年 ロイター /Herwig Prammer)
[コベントリー(英国) 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は13日、世界の主要中央銀行が超低金利政策を導入していることで、一部資産にバブルが生じているとの見方を示した。
同副総裁はウォーリック大学で行った講演で、先進国の主要中銀が導入している実質的なゼロ金利政策と積極的な景気刺激策は、現在の状況下では必要なものとしながらも、こうした措置には副作用が伴うと指摘。
インフレ率が低水準で推移し、成長をめぐる環境も低迷するなか、高い利回りを求める動きから金融市場の一部ではバブルが散見されていると述べた。
そのうえで、こうした問題により各国中銀の金利や刺激策に対する考えが影響を受けることはあってはならないとし、マクロ・プルデーンス的な対応が必要となるとの考えを示した。
同副総裁はまた、シャドーバンキング(影の銀行) についても警告。保有資産の規模でシャドーバンキング部門は5年以内に伝統的な銀行を上回る可能性もあるとし、規制強化が必要との考えを示した。