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欧州市場サマリー(13日)

2015年02月14日(土)05時09分

[13日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨バスケットに対し続落。弱い米経済指標が重しとなっているほか、連休を控え、ドルの持ち高調整の動きが続いている。

ドル/円は0.4%安の118.96円。さえない指標やギリシャ、ウクライナ懸念を背景とする米国債利回りの低下が嫌気されている。

<ロンドン株式市場> 続伸し、FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時、昨年9月以来の高値となる6887.57まで値を上げた。

コモディティ価格の上昇でエネルギー関連や鉱業株が買われた。FT100種は、あと2%弱上昇すれば過去最高値に届く高値水準にある。

ギリシャ債務問題をめぐる協議が合意するとの期待や、ウクライナ東部での停戦協定も投資家心理を明るくした。

原油・天然ガス株指数<.FTNMX0530>は2.22%、鉱業株指数<.FTNMX1770>は3.73%それぞれ上昇した。北海ブレント原油が今年初めて1バレル=60ドルを上回ったことや、銅価格が一時3週間ぶりの高値となったことが材料視された。

石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルやBP、タローオイル、は1.7%から5.2%の上昇となった。一方、資源大手アングロ・アメリカンやリオ・ティント、BHPビリトンは3.3%から5.0%値上がりした。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。ドイツの経済成長率が予想を上回る堅調さを示したことやギリシャの株価持ち直しが相場を後押しした。ドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は一時、約0.5%高の11013.85まで上昇し、時間中の過去最高値を更新した。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.60ポイント(0.64%)高の1502.82となり、約7年ぶりの高値水準で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は29.98(0.88%)高の3447.59で引けた。

ギリシャ債務問題に関する協議の合意期待で、同国の銀行株指数<.FTATBNK>は12.70%の上昇。昨年3月以降75%も低下していた指数は、総選挙前の水準に戻ろうとしている。個別銘柄ではギリシャ・ナショナル銀行(NBG)が16.1%、ピレウス銀行が12.5%の値上がりとなった。銀行株の値上がりを背景に、ギリシャの主要株価指数ATG<.ATG>は5.61%高となった。

<ユーロ圏債券> ギリシャ国債利回りが1月末の総選挙前の水準近辺に低下した。同国の債務問題についてチプラス首相率いるギリシャ新政権と国際支援団との間で近く合意が得られるとの観測が一部で出ていることが背景。

ギリシャ10年債利回りは9.31%と、1%ポイント以上低下。短期債利回りも15.17%と、3%ポイント低下した。

ギリシャと欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3機関で構成する「トロイカ」はこの日、ブリュッセルで協議を開催。16日のユーロ圏財務相会合で新たな支援プログラムが提案されるとの観測も出ている。

ただ、一部では16日のユーロ圏財務相会合で何らかの決着が見られるとの見方に懐疑感も出ている。

ロイター
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