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米国、空母打撃群と爆撃部隊を中東に派遣 イランの「脅威」で
[ワシントン 6日 ロイター] - シャナハン米国防長官代行は6日、「イラン政府による軍事的脅威」の兆しがあるとして、中東への空母打撃群と爆撃部隊の派遣を承認したと明らかにした。
これに先立ち、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は5日、米空母エーブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群と爆撃部隊を中東に配備すると述べていた。
シャナハン氏はツイッターで、軍配備が「イラン政府による軍事的脅威の兆しに対応したもの」とした上で、「米国はイラン政府に対し、あらゆる挑発をやめるよう求める。米国の軍隊または国益に対するあらゆる攻撃の責任をイラン政府に負わせる」と投稿した。
匿名の米当局者によると、諜報機関が捕捉した「複数の軍事的脅威」は、米国のイラク駐留軍に対するものであり、シリアやその近隣海域の米軍についても懸念されるとした。
米国防総省はその後、空母打撃群と爆撃部隊の派遣について、「米軍および米国の権益に対するイランの攻撃準備態勢強化の兆し」を受けた措置だとする声明を発表した。
米当局者の1人は、米国が入手している情報は米軍に対する攻撃が実行される可能性のある場所や日時などを含む具体的なものだとし、イラク駐留米軍だけでなく周辺地域を出入りする米軍もターゲットとなっていると話した。
別の当局者は、エーブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群はいずれ中東に向かう予定だったが、脅威を受けて配備が早められたと説明。現地到着には数日かかる見通しで、派遣を発表したことが抑止の役割を果たすことが望まれると述べた。
ポンペオ米国務長官は訪問先のフィンランドで6日、イランに「エスカレート」の可能性を示す動きがみられると発言していた。
*内容を追加しました。
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