World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ゴールデンロッカーズ表参道スパイラルホールにて上映決定

「もう一回とことん納得いくまでやってミャンマー人を笑かしたいんだよね」

ミャンマーでの「ワッタン映画祭」にて、ヤンゴン在住の日本人3人がノリと勢いで企画製作した短編映画「一杯のモヒンガー」がノミネート。
伝統あるWaziya Cinemaにて沢山のお客さんの前で上映されるという快挙を経て、プロデューサーとしてある種満足しきっていたある日。
「一杯のモヒンガー」で脚本、助監督を務めた平田悠子がボソッと私に伝えた。

「もう一回これやるの?マジで?」
心から出た言葉である。
イチモヒ(一杯のモヒンガーの略)は私が最初に話を聞いてから映画祭の締め切りまで3ヶ月しかないというスケジュール。

脚本はおろか、まだどんな映画にするかも決まっていない状態。
唯一決まっていたのは、真面目な映画の出展が多いこの映画祭でコメディで作るという事だけ。
トドメに超低予算。
我々としてはもの凄く意義のある経験だったが、中々に辛いものがある。

正直私としては制作を弊社MAKESENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd.でやれた経験を持って、次は長編映画の企画に進みたいと思っていたところだった。
今度はジックリ企画して、スポンサーもつけて、世界で勝負が出来る映画をミャンマーで作ると考えていたのだが。

「そうすると次は脚本と監督をやらないといけないよ、大丈夫?」
前回は企画者3人がそれぞれ役割を分けた。
私が全体をまとめるプロデューサー、脚本家の平田悠子は日本での助監督経験もあるためこの映画でも撮影にまつわるあらゆる補助をメイクセンスのスタッフと連携してやってくれた。
そして言い出しっぺであるジャーナリストの北角さんは勿論、自身初となる監督を務めたのである。
彼女の意思を尊重するのであれば今回は監督もやらなければいけない。
それに対し彼女は、
「うむ」
と短く答えた(かどうかは細かく覚えていないがこんな感じだったと思う)

因みになんとも男前なこの平田悠子という人物は後に私の妻となるのだがそれはまた別のお話。

とにもかくにも再び会社のスタッフに「来年のワッタン映画祭にもう一回作品を出すよ」と伝え、物語の核となる話を二人で考え始めた。
再びコメディをというのは中々ハードルは高いとは思っていたが、私の中ではやはりハートフルコメディが良いなと思った。
くだらない笑いの中にもどこかミャンマーの人の優しさや愛嬌がにじみ出るようなそんな作品が作りたいという考えがあったからだ。

再び短編映画を作ると決めてから締め切りまでは約8ヶ月。
前回の3ヶ月よりは長いが、もちろん他の仕事もある。
私も彼女もこれにつきっきりで作業が出来る訳ではない。
が、不安はあまりなかった。

ミャンマー特有のトラブルがまた沢山起こり、人生で初めて引くほどデカい10円ハゲが出来たイチモヒの経験が私を強くしたのかもしれない。
何より新しい作品が産み出せる喜びで一杯だったのかもしれない。
そんな想いの沢山詰まったゴールデンロッカーズがミャンマーイベントで上映されることになりました。

Pwal! Pwal! Pwal! #1 Stay with Myanmar
2.jpg
イラスト | 山口洋佑

ミャンマーの文化、芸術を紹介するこのイベントで素晴らしいラインナップに並べていただいてとても光栄です。

イベントでのゴールデンロッカーズ紹介ページはこちら
トレーラーもこちらから観れます。

そしてなんと!!
こちらでメイキングが観れちゃいます。



しっかり予習してイベントに臨みましょう♪
残念ながら私は会場には伺えませんが、ミャンマーから皆さんが楽しんでくれるのを、そしてより多くの方がミャンマーに想いを寄せてくれるのをヤンゴンから願っています。

チケットはこちらから

ゴールデンロッカーズ以外にも様々なミャンマーの音楽、映画、写真、絵画などが楽しめるイベントになっています。
スペシャルゲストもいらっしゃいます。
ラインナップを要チェックです。

沢山のミャンマー関係の方がいらっしゃると思います。
日本人は勿論、在日ミャンマー人の方々もいらっしゃると思います。
色んな方と交流出来れば更に楽しい機会になること間違いありません。
ミャンマーを好きな方に悪い奴はいない!(知らんけど)
お誘い合わせの上お越しください。

是非、素晴らしいミャンマーに触れてミャンマーを楽しんでください。
会場でお待ちしています!!(気持ちだけでも)

それではまた。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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