ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々
第8話「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち
皆さんこんにちは。
今日の投稿は第8話という名の通り、これまでのモノの続きになるのでまだ読んでいない方はそちらからお読みください。
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/shimmachi/
「次の撮影はビーチでのロケらしい」
まるで映画みたいな話だなと思いました。
いや、映画の撮影だったと当たり前の事を確認する訳です。
これまでは何のかんのと言ってもヤンゴン市内での撮影だったので、勿論それはそれとして中々出来ない経験ではあったのですが、次は遠く離れた場所での撮影です。
実際の史実でもあったことで、ミャンマー30人志士と呼ばれる人たちをとある場所で密かに軍事訓練したという事があり、その撮影という事で長期ロケがあるという事で、私たちもその撮影の為にチャウンターというヤンゴンから車で5時間以上離れたところに迎います。
今回は私だけでなく日本から来た鈴木大佐役のコウガシノブさんは勿論、
他の日本人も数名参加という事で、みんな朝一で集合して遠い撮影現場まで向かいます。
既に多くのスタッフやミャンマー人出演者などは現場に入っているそうで、私たちは日本人出演者とその他若干のスタッフ達と現地へ向かいます。
最初はこれまでの撮影についてのあれやこれやを話したり、どんなシーンを撮るのかなどの話しをしていましたが、途中からは朝早かったのもあってか良く寝てました。
そして、これまでの撮影の様子からも想像は出来た事ではあったのですが、まず今回もかなりギリギリになっての連絡でした。
更に今回は最低3日間、長ければ1週間でどれだけ滞在できるかというようなオファーでした。
恐らく、鈴木大佐のシーンなどはある程度固まっていたのだと思いますが、その他の役については非常に流動的だったんだと思います。
この期間に参加出来る人でやりくりするというような感じです。
私はいつでも出られるようにとスケジュールなども融通が取れるようにはしていたのですが、ここばかりは大事な予定が入ってしまっていたので、一日だけ抜けて、また戻って来ますという風に伝えました。
勿論それについては自腹です。
結果どうなったかを先に伝えると私は3間の滞在でその間1シーンだけ撮る形で終了になりました。
長い人は1週間近く居たり、私と入れ違いで現場に入った人などもいましたが、そのメンバーの中で色んなシーンをやりくりしてやったようです。
実際史実では私の役である杉井はこの訓練には参加しているのかしていないのか、少なくとも訓練官ではなかったハズなので、どうとでもなったという感じなのでしょう。
何とも緩い設定ではありますが、1シーンだけでも貰えたのはありがたい。
何より、凄く良いところでした。
現場についたのは夕方前というところで、撮影の為に作られた建物などが作られていました。
ここは、とあるオーナーさんが夫婦で運営しているリゾート地なのですが、この敷地を借り切っての撮影という事で、製作側の本気度を感じます。
沢山のスタッフや出演者が泊まり込みで来ていました。
私たちが着いた日には私たちは撮影はないようで、泊まる部屋に案内されました。
部屋というか、敷地内に点在するそれぞれの家に行くような感じです。
ネットなどで調べると一泊結構な値段がする部屋でした。
何とも贅沢な話です。
こんな感じの建物が並んでいて、その内の一部屋を用意されました。
発電機でしか電気が通っていないので、夜の6時から朝の6時までしか電気がありませんでした。
それにしても最高の景色です。
朝とか散歩すると清々しくなります。
私は出不精なもので、7年間ミャンマーにいても旅行などは数える程しかないのですが、ここはまた来ても良いなという場所であったのは間違いありません。
先ほどの建物を挟んだ反対側にはビーチもあり、そこには料理やお酒も出してくれるちょっとしたお店もあります。
ここのビーチはミャンマーでも有数なところの一つ、しかもプライベートビーチなので、今回は私たち映画関係者以外がいません。
撮影の合間などは好きなように使って良いとの事でした。
因みに私は一応水着も持って来てはいたのですが、特に泳いではいません。
ビーチを見ながらノンビリするので充分満足出来ました。
勿論浜辺には何度も行ったりしましたよ。
そんなこんなで、到着した日は仲間と旅行を楽しんだだけになりましたが、明日からどんな撮影があるのか期待に胸を膨らましたながらビーチでみんなとお酒を飲んで語らいました。
この映画について、これまでのミャンマー生活や、この先の未来の話も沢山.........
次回はこの、チャウンタービーチでの撮影の話しなどをお届します。
最後にビーチから見えたサンセットの様子をご覧ください。
それではまた明日。
著者プロフィール
- 新町智哉
映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。
Twitter:@tomoyangon
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