World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

第7話「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち

撮影中の一コマ

皆さんこんにちは。
ミャンマーからエンターテイメント視点で様々な事をお伝えしております、新町です。

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会見時に調子に乗って撮影してもらっている筆者

今日はこれまでで最長の長さでお届しています。
映画「アウンサン」についてのお話の続きになります。
まだこれまでを読んでいない方は先にそちらの方からお読みください。

「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち

続:「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち

第3話:「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち

第4話:「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち

第5話「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち

第6話「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち

「次の撮影は文化大学での撮影です」
そんな連絡が来たのも結構急だったと記憶している。
もはや、この映画のスケジュール感は覚悟していたのでドンと来いという感じではあったのだが、撮影は夜だと言う。

更に言うともう1人急遽人がいるのだけど誰かいませんかと聞かれた。
という事でオーディションに出ていない、勿論前回お話した会見にも出ていないところから急遽条件にハマりそうな人が選ばれて出る事になった。
とはいえ、鈴木大佐がミャンマーに密かに潜入し、現地の協力者と接触、それとわからないようで情報を交換するといったようなシーンだ。

ミャンマーの民族舞踊を観ながらの密会という事で、文化大学の中にあるステージを使って、実際にプロの踊り手の方がステージ上で踊り、お客さんも相当数用意されているという中でそれなりに重要な役どころだとは思う。
その方はヤンゴンでは名物店であるとある飲み屋さんのオーナーさん。
そういえば何かの撮影に以前参加したというような話も聞いてはいたが、こんな大がかりな映画の撮影は流石に初めてだと思う。

私の方は前回の撮影も経験していたので以前よりは大分落ち着いていた。
そして、この文化大学には以前私の映画の撮影で訪れた事もあり、知っている場所というのはそれだけでリラックスしやすいものだと感じていた。

この時は私もセリフは少ししかなく、自分の役目を果たすというような気負いよりは、撮影を楽しもうという雰囲気になっていたように思う。
大学に着くと既に沢山のエキストラの方が来ていて、衣装をチェックしたり、メイクをチェックしたりなどの作業が為されていた。
私たち日本人は特別に別の控室を用意してもらいそこで衣装合わせなやメイクなどをする。


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控室の様子


撮影現場での私の写真をよくみるとわかるのですが、大分老けメイクされています。
私の役の杉井という人物がこの時それほど歳がいっていたという事ではないハズなのだが、何故かの老けメイクだった。
この時衣装さんやメイクさんは前回と同じ人だった。
顔なじみになるとより現場にもいやすくなるので良いななどと考えつつ、鈴木大佐役、そしてもう一人の日本人役の人と呼ばれるまで談笑していた。

そろそろ撮影が始まるという事で現場に入るとステージが間もなく出来上がるというところだった。

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大きな会場という訳ではなかったが、アチコチから人が集められたのかそれなりに多くの人が客席に配置されこの時の撮影はセリフのシーンより、ステージを見ている様子などの撮影が多かったと思う。
勿論ステージ上のショウの撮影もされていました。

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監督さんや演出の人などとやり取りをしながら本番に挑む。
一緒に撮影した日本人の人も顔なじみの人なので緊張感はありながらも凄く楽しむ事ができた撮影になりました。
その人にとったら映画が完成されて公開されれば正に一生の思い出になることだろうと思います。
しかし、先日のニュースなどでもお伝えしましたが、実際この映画が公開されるのか、公開されたとして、ちゃんと皆が納得できる形になるのかどうかは不透明です。
※詳しくは第2話をご覧ください。
続:「アウン・サン・ザ・ムービー」に出演した日本人たち

この日は会場に大きなクーラーで涼しくはしてくれていたのですが、カメラを回す時はそれを止めないといけないのでそうなるとやはり暑くて汗が出てきてしまいます。
私はどちらかというと顔から汗が出るタイプなので汗は非常に撮影の時に困りました。
気を付けずに適当に拭くと老けメイクが落ちて若返ってしまうので。

そんなこんなでこの日の撮影も終了しました。
実際この日の状態でもこの映画の全体像というのを、私はよく理解できていないような状態でした。
まだ全ての脚本が完成していないというような事も聞きました。
過去に出来ていたものを書き直しながら進めていると。
ミャンマー流「走りながら考える」はこういった映画の現場でも主流です。

自分がここまで出ているだけのシーンからだととても想像する事は出来ませんでしたが、先に紹介した映画製作のメイキング映像にあるようにミャンマーの映画製作の中では最大級の規模で行われているのは間違いありません。
どんな映画になるのか、そして公開されたらどんあ反響があるのか、期待に胸を膨らませながら撮影は進んでいくのでした。


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続きます。
次回はミャンマーでも有名なビーチでの撮影の話です。
泊りがけの撮影になり、これもまたこれまでにない経験になりました。
お楽しみに。
それではまた明日。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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