カンガルー、こんなことができたとは...「水面を走る」忍者のような姿を捉えた映像に、驚きの声
Camper stunned by kangaroos "walking on water" at Australian beach
Majonit/Shutterstock
<クータラバ湖の湖畔に位置するキャンプ場で撮影された映像には、カンガルーたちの珍しい行動が収められており、見る人たちを驚かせている>
オーストラリアの湖畔にあるキャンプ場で、カンガルーが水面に「浮いている」かのような様子を捉えた動画がTikTok上で大きな注目を集めている。動画の中でカンガルーたちは一列になり、ジャンプしながら湖の水面の上を進んでいく様子が収められている。
■【動画】カンガルーにこんな能力が...「水面に浮いて飛び跳ねる」驚きの姿を捉えた動画 「すごい」「初めて見た」
@sazzletocが共有したこの動画は、9月25日に投稿されてからこれまでに74万9000回以上視聴されている。ハビタット・ヌーサキャンプ場で撮影された動画には、カンガルーの群れが列をなし、澄み切った青空の下で砂浜から湖に入り、水の中を飛び跳ねながら進んでいく様子が映っており、「冬のキャンプの思い出。最高の朝の目覚め」という言葉が添えられている。
クータラバ湖の湖畔に位置し500メートル超の浜辺に面しているハビタット・ヌーサは、クイーンズランド州のヌーサから約25分のところにある。ヌーサ地域はオーストラリアの東海岸にあるクイーンズランド州のサンシャイン・コーストにあり、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の生物圏保護区に指定されている。
ヌーサの公式観光団体「ツーリズム・ヌーサ」のウェブサイトによれば、この地域にはカンガルーやテリクロオウム、エキドナやオオコウモリなど3023種の野生生物(このうち700種以上が在来種)が生息している。
現地では厄介者と見られることもあるカンガルー
ユネスコによると約165万人の観光客がこの保護区内またはその周辺で休暇を過ごし、「バードウォッチングや自然散策など、環境にやさしい特定の活動のみ」を行っている。
2021年11月に「エコロジカル・マネジメント・アンド・レストレーション」誌に発表された研究報告は、カンガルーは愛されるオーストラリアのシンボルである一方で、貴重な存在や厄介者などのさまざまな評価がある。また一部の種は個体数が非常に多く、ヨーロッパ人の入植以降、個体数が著しく増加している」と指摘している。
オーストラリア政府のウェブサイトによれば、2011年の時点で(上限を定めてカンガルーの駆除が行われている地域に生息する)カンガルーの個体数は2034万5243頭だった。前述の研究報告は「干ばつの影響で2013年から2018年の間にクイーンズランド州のカンガルーの個体数は約900万頭減少したと推定され、ニューサウスウェールズ州では2014年から2019年の間に個体数が約700万頭減少したと推定されている」としている。