選挙で台頭の極右政党に、サッカー仏代表の主力黒人選手が反攻──エムバペ、テュラムも
France's Star Athletes Refuse to 'Stick to Sports' Ahead of Elections
「こうした多様性にフランスの輝かしい未来を見て取る人たちもいる。だが国民連合などの極右は、人口の多数派である白人が代表チームの多数を占めていないことにイラ立ちを募らせている」と、ニューヨーク大学のステファンヌ・ジェルソン教授(フランス研究・歴史)は本誌に語った。
マルクス・テュラムはイタリアの名門クラブ、インテルナツィオナーレ・ミラノの所属で、父親はフランス代表としてW杯優勝に貢献したこともあるリリアン・テュラムだ。現在52歳のリリアンはカリブ海の仏領グアドループ生まれで、マリーヌ・ルペンの父親で国民連合の生みの親でもあるジャンマリ・ルペンを批判し、人種差別と戦ってきた。
「テュラムの息子が真っ先に極右に対抗して声を上げたことは意義深い。多様性を擁護し、人種差別と暴力に抗議する政治的系譜がしっかり受け継がれた、ということだ」と、ジェルソンは言う。
6月16日には、元テニス選手のヤニック・ノア、ジョー=ウィルフリード・ツォンガ、アトランタ五輪で活躍した陸上選手のマリー=ジョゼ・ペレクら仏スポーツ界のスターたちが、スポーツ紙「レキップ」の論説ページで、極右の勝利を阻止するために1票を投じるよう有権者に呼びかけた。かつて名ストライカーとして知られたサッカー選手で、現在はフランスの五輪代表チームのコーチを務めるティエリー・アンリも「極端な勢力(の勝利)を防げ」と呼びかけた。
サッカー連盟は政治的発言を禁止
マクロン大統領はアスリートの声明について公式の場では発言を控えているが、スポーツ相は「アスリートたちも声を上げたがっているようだ」と述べ、歓迎の姿勢を示している。
影響力の大きいアスリートが重大な局面で声を上げたと、ジェルソンは言う。ルペン率いる国民連合の支持率が急伸する一方、マクロン率いる与党ルネサンス(再生)党の人気は低迷しているからだ。
「マクロンは苦境に追いやられている。与党は弱く、欧州議会選挙で大敗し、下院選挙でも劣勢が伝えられている」と、ジェルソンは指摘する。
テュラムとエムバペの発言を受けて、仏サッカー連盟はユーロ2024の出場選手に、次期選挙について公の場での発言を慎むよう警告した。フランスの有権者は6月30日に第一回目の投票を行うが、この日には奇しくもユーロ2024の決勝トーナメントの幕が切って落とされる予定だ。
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