最新記事
アフリカ

「アフリカの危機は人類の課題」連携強化に向けた日本の役割とは【TICAD30年】

2023年8月30日(水)11時30分
※JICAトピックスより転載

田中 今後のアフリカの開発では、IT(情報技術)やAI(人工知能)など、新しい技術をどう活用するかも重要です。アフリカでは、先端技術を導入することで、欧米や日本、アジアと同じ道筋を踏まずに、経済・社会システムを一気に進展させる動きが生まれています。ケニアでは、携帯電話の普及により、銀行口座を持たない人でも少額の送金ができるサービスを、世界で初めて実現しました。こうしたイノベーションへの支援は、アフリカの今後の可能性を大きく支えることになります。

TICAD_Photo_7.jpg

──アフリカに対する日本の協力は、世界の安定や繁栄にどのようにつながっていくのでしょうか。

田中 今の複合的危機というのは、離れていてもつながっています。例えば、気候変動の問題は地球全体で温室効果ガスが減らないと、日本を含む世界各地に異常気象や自然災害をもたらします。地球上のどこかで持続可能性を脅かす活動が行われれば、それは日本にいる私たちに直結するのです。

また、アフリカの社会課題に現地の人々と協力して取り組んだ成果やイノベーションが、今後はアフリカだけにとどまらず、日本そして世界の生活を向上させる可能性もあります。アフリカで活動していた海外協力隊員が、日本に帰国後、スタートアップを立ち上げ、アフリカと日本との関係を丁寧に築いている例も多数あり、実は日本にとってアフリカは、かなり身近になってきていると私は感じています。

ますます重要性が高まるアフリカと向き合い、さらに強固な関係を築いていくと同時に、今、アフリカで起きているダイナミックな変化を良い方向にもっていけるよう、後押ししていきたいと思います。

※当記事は「JICAトピックス」からの転載記事です。
jicatopis_logo200.gif

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

EU、気候変動悪化への備え不十分 諮問委が投資強化

ワールド

トランプ政権の駐南ア新大使が着任、関係改善模索へ

ワールド

コロンビアGDP、25年は2.6%増 予想下回る

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、足元はマイナス圏 主力株
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したスーツドレスの「開放的すぎる」着こなしとは?
  • 2
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 3
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 7
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    フロリダのディズニーを敬遠する動きが拡大、なぜ? …
  • 10
    アメリカが警告を発する「チクングニアウイルス」と…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 6
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 10
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中