最新記事
SNS

「化石みたい」「食べられる?」 リサイクル店で99年前のクッキーを発見...その数奇な運命も明らかに

Woman Stunned After Finding 99-Year-Old Biscuit at Thrift Shop

2023年6月4日(日)20時00分
アリス・ギブス
クッキー

写真はイメージです HadelProductions/iStock

<長い時間の経過を感じさせるビジュアルが話題になり、クッキーを焼いたのはどんな人物だったのか「捜索」が行われた>

米アイオワ州にあるリサイクルショップで、99年前のクッキーが発見され、まるで化石のようなそのビジュアルが人々に驚きを与えるとともに、「持ち主探し」が行われるなど、ネット上で話題となっている。

■【写真】食べられそう? リサイクルショップで発見された99年前のクッキー

「地元のリサイクルショップを見て回っているときに見つけた。棚に置かれていて、メモが添えられていた」と、発見したテイラーは本誌に語った。紙製の箱の中には、小さなクッキーが入っており、手書きのメモにはこう書かれていた。「ペリー・アトキンスが、ポーリン・シャノンが生まれた1924年3月にこのクッキーを作った」

テイラーは、「最初にこの箱を手にしたとき、石か化石だと思った。メモを読んで、99年前の食べ物だとわかり、とても驚いた」と話す。

テイラーが店内で撮影したクッキーの写真をソーシャルサイト「Reddit」に投稿すると、「これは博物館にあるべきものだ」などと話題になり、興味を持った人々がこの古いクッキーがどこからやってきたのか、調べ始めた。

あるユーザーは、このクッキーを焼き、メモを書いたと思われる人物を探し出すことに成功した。ペリー・シャノン(アトキンス)は1922年にアイオワ州で生まれ、当時は2歳だったと見られる。一方、ポーリン・シャノンは1924年に同州で生まれている。

「焼いたのは(当時2歳だった)ペリーではないと思われるが、母親がしてあげたのだろう」と、このユーザーは推測している。

クッキーに隠された数奇な歴史

このユーザーによれば、ペリーは病気を患い、1947年に25歳で亡くなっていたことがわかった。彼は、第二次大戦時にアメリカ海軍に所属していたという。

背景にこうした数奇な歴史があったクッキーだが、テイラーは購入しなかった。「今となっては、買っておけばよかったと思う。匂いもカビもなかったし」とテイラーは言う。

Redditの他のユーザーたちも、この珍しいクッキーの発見に反応した。「私の好みからするとちょっと固そう」と冗談を言うユーザーもいれば、「まずはコーヒーに浸したほうがいい」「私のおばあちゃんなら、これなら食べられると言うかも」「古そうだから捨てたほうがいい」など、思い思いのコメントが寄せられた。

リサイクルショップでは、「お宝」がたびたび発見されている。5月上旬には、女性客が6ドルで購入した陶器の皿が、本物のピカソの作品と判明し、数千ドルで売却したことを明らかにしていた。


SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン、米との核協議再開に向けサウジ皇太子に説得要

ビジネス

米シカゴ連銀総裁、12月利下げに「不安」 物価デー

ビジネス

米国株式市場=序盤の上げから急反落、テクノロジー株

ワールド

トランプ氏の首都への州兵派遣、米地裁が一時差し止め
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 7
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 8
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 9
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中