最新記事
教育

危ない「命令口調」「小さな過干渉」の蓄積...魔の2歳児イヤイヤ期を「やる気」に転換する方法

2023年3月28日(火)18時35分
船津徹

子どもに選ばせて個性を伸ばす

子どもの洋服、靴、食べ物は「親が選ぶもの」と思っていませんか? もちろん子どもに似合いそうな物や健康的な食べ物を親が「選んであげている」のでしょうが、少し見方を変えると、子どもの「個性」と「やる気」を引き出すチャンスを奪っているとも言えます。

デパートに子どもと一緒に行って、洋服や靴を子どもに選ばせてみましょう。すると2歳児でも好き嫌いがあることが分かります。子どもは同じような色やデザインばかりを選ぶかもしれませんが、そこから「自分はこれが好き!」という個性が生まれてくるのです。

もちろん幼い子どもに「好きに選んでいいよ」と言っても選び方が分からないでしょうから、最初は、「2つ、3つの選択肢」から選ばせてみてください。「赤と白どっちの服が好き?」と聞けば、子どもは「赤!」と自分の好みを教えてくれます。

子どもに選ばせると、変な物を選んだり、似合わなかったり、後悔することがあります。でもそれもまた経験なのです。自分で選んで失敗する経験は「考える習慣」を鍛えてくれます。次は失敗しないように、より深く、慎重に考えるようになります。

多くの親は「失敗したら可哀想」と子どもの選択にストップをかけてしまいます。子どもが失敗しないように親が先回りを繰り返していると、子どもは何かにつけて親の顔色を伺うようになり、自分の意思で何も決められない、周りに合わせて何となく生きる子に育ってしまう危険性があります。

子どもはいずれ自立して、自分の力で人生を歩んでいかなければなりません。自立への準備として、子ども時代に自分で決めて、失敗して、失敗から学ぶ経験を積ませてあげましょう。子ども時代のささいな失敗など、後の人生でいくらでも取り返すことができるのです。


<関連記事>
社会で必要なのに日本人家庭で教えないスキル
子育てが難しいと感じる親──原因の一つは「甘え」と「甘やかし」の混同だった

profile_Pic_toru_funatsu.jpg[執筆者]
船津徹
TLC for Kids代表。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。2001年ハワイにてグローバル人材育成を行なう学習塾TLC for Kidsを開設。2015年カリフォルニア校、2017年上海校開設。これまでに4500名以上のバイリンガル育成に携わる。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『世界で活躍する子の英語力の育て方』(大和書房)がある。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国憲法裁、尹大統領の罷免決定 直ちに失職

ビジネス

先駆的な手法を一般化する使命感あり、必ず最後までや

ワールド

米ロ関係に前向きな動き、ウクライナ問題解決に道筋=

ビジネス

外部環境大きく変化なら見通しも変わる、それに応じて
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 2
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 3
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のために持ち込んだ?
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 6
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 7
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    アメリカから言論の自由が消える...トランプ「思想狩…
  • 10
    テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中