ハロウィンで「囚人服の黒人」に仮装した白人若者の動画、「人種差別」批判で大炎上
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<人種差別的な仮装に撮影者の女性は憤るが、注意された若者たちは終始これに不真面目な態度をとっていたこともあり、ネット上でも批判が高まる結果に>
ハロウィンの仮装として、顔を黒塗りにして囚人服を着た10代の若者たちの動画がソーシャルメディア上で拡散されている。動画の撮影者である女性は彼らに「あなたたちの行動はヘイトクライムだ」と諭しているが、その言葉に対してもバカにするような態度をとっていることもあって、ネット上では厳しい批判の声が巻き起こった。
■【動画】差別的な仮装をし、注意されても相手をバカにした態度の白人若者たち
もともとはTikTok上に投稿された問題の動画は、ユタ州シーダーシティにあるウォルマートで撮影されたものだ。動画にはハロウィンで仮装をしている少人数の若者グループが映っており、このうち2人が囚人服を着て顔に黒塗りメイク(ブラックフェイス)を施している。動画には彼らの行為を「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」だと非難する女性の声が入っている。
この女性(動画の撮影者)は若者たちに、「あなた達は、自分がしていることがどんな結果を招くか分かっているの?」と尋ね、こう続けている。「大学にも入れないし、奨学金だって受けられないのよ。これはヘイトクライムなんだから」
それに対して若者の一人は、「みんな高校は中退したから、別にいいよ」と言い返す。周りにいる彼の友人たちは、その間ずっと笑っている。
この動画を投稿したTikTokユーザーは、「ユタ州シーダーシティのこの子たちは、どこの誰?この動画を拡散して突き止めてやろう!」というコメントを書き添えた。動画はソーシャルメディア上で大きな注目を集め、多くのユーザーが若者たちの問題行動を非難した。動画をツイッター上で共有したあるユーザーは、「ユタ州シーダーシティで高校生がハロウィンに黒塗りの仮装。これについて議論しよう」と呼びかけている。
地元警察が捜査を開始
地元メディアのGephardtdaily(ゲファートデイリー)によれば、ネット上での騒ぎを受けて、警察が黒塗りの一件とオンライン上の嫌がらせの両方について捜査を開始した。
仮装していた若者たちは、シーダーバレー高校の学生だったのではないかという憶測もあるが、高校側は声明を発表し、これを否定している。アルパイン学校区は、「問題の仮装に参加したとして、シーダーバレー高校の生徒数人の名前が挙げられているが、これは誤りだ」という声明を発表した。
同学校区は声明で次のように述べた。「ユタ郡保安官事務所と協力して調査を行ったところ、この情報は誤りであることが確認できた。シーダーバレー高校の学生たちは、問題の動画とは関係ない。当学校区の一部の学生が、憎悪に満ちた中傷的なコメントや脅しの標的にされていることを、深く憂慮している」