最新記事

英王室

エリザベス英女王が死去 世界の要人のコメント

2022年9月9日(金)11時55分
エリザベス女王の弔問に訪れ記帳するバイデン米大統領

9月8日、 英国のエリザベス女王が死去した。写真は同日、ワシントンの英大使館を弔問に訪れ記帳するバイデン米大統領(2022年 ロイター/Evelyn Hockstein)

英国のエリザベス女王が8日死去した。96歳だった。英史上最長の70年にわたり君主として在位した女王の死に、世界各国から哀悼の意が寄せられた。

以下は主な要人のコメント。

◎グテレス国連事務総長
エリザベス2世はその優雅さや威厳、献身により世界中で称賛された。アフリカとアジアの脱植民地化や英連邦の発展など、何十年にもわたる大きな変化の中で心強い存在だった。

◎バイデン米大統領・ジル夫人
絶え間なく変化する世界で、女王は何世代も英国民を安定させる存在で、安心と誇りの源だった。女王の遺産は英国の歴史のページ、そしてわれわれの世界の物語に大きく刻まれることだろう。

◎モディ・インド首相
エリザベス2世女王陛下は現代の旗手として記憶されるだろう。国家と国民を活気付けるリーダーシップを発揮した。女王の死が残念でならない。

◎トルドー・カナダ首相
カナダにとって在位最長の君主であるエリザベス2世陛下の逝去を知り、非常に沈痛な思いにある。彼女は私たちの生活の中で常に存在し、カナダ国民に対する奉仕は永遠にわれわれの国の歴史の重要な一部であり続けるだろう。

◎ラマポーザ南アフリカ大統領
陛下は、卓越した人生を送られた類まれで世界的に知られた公人だった。 その人生と遺産は世界中の多くの人々に愛情を込めて記憶されるだろう。女王の70年にわたる在位中の奉仕や献身は、全世界の人々にとって高貴で高潔な模範であり続ける。

◎アーダーン・ニュージーランド首相
ニュージーランド国民を代表し、女王の逝去に際して王室に深い哀悼の意を表する。私たちにとって女王は称賛し尊敬する君主だった。

◎トランプ前米大統領・メラニア夫人
エリザベス女王の歴史的かつ卓越した在位は、英国に平和と繁栄という素晴らしい遺産を残した。 そのリーダーシップと永続的な外交は米国や世界各国との同盟を確実にし、発展させた。

◎フォンデアライエン欧州委員会委員長
女王は世界で最も長く国家元首を務め、世界で最も尊敬される人物の1人だった。王室と英国民に心からの哀悼の意を表す。

◎ショルツ独首相
女王はドイツでも多くの人々の模範であり、インスピレーションを与える存在だった。第二次世界大戦の惨禍後、ドイツと英国の和解に尽力されたことは今後も忘れられることはないだろう。その素晴らしいユーモアも含めて惜しまれることだろう。

◎マクロン仏大統領
エリザベス2世女王陛下は、70年以上にわたり英国の継続性と結束を体現してこられた。フランスの友人であり、祖国とその世紀を印象付ける心優しい女王として記憶している。

◎ゼレンスキー・ウクライナ大統領
エリザベス2世女王陛下の逝去を知り、深い悲しみに包まれている。ウクライナ国民を代表し、この取り戻せない損失に対し、王室、英国全体、英連邦に心からの哀悼の意を表す。私たちの思いと祈りは皆さんとともにある。

マーティン・アイルランド首相
エリザベス女王陛下という敬愛する君主を失った英国の人々に深い哀悼の意を表す。

女王による2011年のアイルランド公式訪問はアイルランドとその最も近い隣国との関係正常化に極めて重要な役割を果たした。訪問は見事な成功だった。女王による数多くの思いやりのある意思表示や心温まる発言に負うところが大きい。

岸田文雄首相
エリザベス女王は世界の平和と繁栄のためにきわめて大きな役割を果たした。(1975年の来日に触れて)日英関係の強化に大いに貢献された。

激動の世界情勢において、英国を導いた女王陛下の崩御は、英国民のみならず、国際社会にとって大きな損失だ。

*内容を追加しました。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国格付け「AAマイナス」に1段階引き下げ=スコー

ワールド

米CFTC委員長にセリグ氏、「米国を仮想通貨の首都

ビジネス

フォルクスワーゲン、現時点では半導体供給に問題なし

ワールド

USTR、中国の貿易協定「第1段階」合意履行巡る調
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水の支配」の日本で起こっていること
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 5
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 6
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 7
    「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下にな…
  • 8
    1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    【テイラー・スウィフト】薄着なのに...黒タンクトッ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 8
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中