最新記事

英語

世界の英語はほとんど「母語なまり」...日本語英語を堂々と話すのが上達への近道だ

2022年7月2日(土)13時02分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

なんと、世界の全人口5%ほどしかいない。世界の95%の人にとって、英語は母語ではないということだ。ちなみに、母語者の割合が世界で最も高いのは、中国語(12%)だ(Ethnologue 〈2022,25th edition〉より)。

これは日本で目にした光景だが、ぜひ紹介したい。

東京駅の構内で、観光客らしき白人の中年男性が日本人の男性駅員に、次のように英語で質問しているところに出くわした。

Where can I take the subway?
地下鉄はどこで乗れますか。

もし、うまく意思疎通ができなかったら、力になりたいと思い、すぐそばで見守っていた。

駅員は日本語なまりの強い英語で、大きな声で堂々と答えた。
「ダウン、ダウン、ツー・ダウン!」

OK. Thank you.
男性はお礼を言い、立ち去った。

なんとわかりやすい表現なのだろう。

私が駅員に近づき、「英語、上手ですね」と声をかけた。駅員は驚いたように私を見て、笑顔で制帽をかぶった頭をさげた。

ごくわずかの母語話者のために英語を話してあげている私たち日本人が、うまく話せないと恥ずかしがったり、卑下したりする必要はない。

日本語なまりの英語を、恥ずかしいと思う人は多い。でも、相手に伝わるのであれば、気にしているのは、自分くらいだ。ネイティブ並みの英語を話したければ、これから少しずつ近づけていけばいい。

英語に自信がなかったら、最初にこんなジョークのひとつでも言えば、気持ちがずっと楽になる。

You know what? My English is "made in Japan".
あのですね。私の英語は、"メイド・イン・ジャパン"なんですよ。

「おかえりなさい」は最高のおもてなし

「アメリカ人は田楽を食うけぇ。朝はハムエッグがいいずらぁ?」

何年か前に、山梨に住む外国や英語とは無縁の叔父から、立て続けに電話がきた。

二世帯住宅に住む息子の家に、アメリカ人が数日、ホームステイすることになり、てんてこまいらしい。

「食事は何を出せば、いいだ? 英語なんかいっさらしゃべらんから、困るずら」

当日、叔父は電話に出るやいなや、「グッドモーニング!」と陽気に挨拶する。

「いっさら通じんずら。ほんでも、楽しそうに笑ってるじゃん。今、昇仙峡に行ってるずらが、帰ってきたら『おかえりなさい』はなんて言うだ?」

Welcome home. / Welcome back.

旅行などで不在だったり、故郷に戻ってきたりした時に、こう言って迎える。毎日、帰ってくる人には言わない。しかも、叔父のところは、赤の他人の家だ。

あえて英語にしたいなら、Oh, you're back. / You're home. になる。

「おかえり」の温かさはない。山梨弁なら「帰ってきたけぇ?」だろうか。私は叔父に伝えた。

Hi. How was your day? / Did you have a good day?
今日はどうだった? / 楽しかった?

そんなふうに声をかけるほうが自然よ、と叔父に伝えた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

再送米・イラン・仲介国、45日間停戦の条件について

ビジネス

午前の日経平均は続伸、イラン停戦への期待で5万40

ビジネス

午前のドルは159円半ばへ小幅安、イラン停戦協議の

ワールド

スペースX、次回のスターシップ打ち上げを5月に延期
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「攻撃的知能」を解剖する
  • 4
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 5
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 6
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 7
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 7
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 8
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中