【順位予想】北京五輪フィギュア団体、日本はカナダと銅争い メダル獲得のポイントは「アイスダンス」
いっぽう、日本にとって最悪の展開は、男子で3大会連続世界王者(中止の2020年を除く)のネイサン・チェン選手を擁するアメリカに負けて2位、女子でロシア、アメリカに続く3位、ペアで4位、アイスダンスで10位です。これは、選手が良い演技をしたのにもかかわらずライバルに競り負ける展開なので、転倒などの失敗があると順位はさらに下がります。
同時にカナダにとって最良の展開が起きると、男子4位、女子3位、ペア3位で、アイスダンスではロシア二番手に勝って1位となります。この場合、予選は1位ロシア(37点)、2位アメリカ(33点)、同率2位カナダ(33点)、4位中国(26点)、5位日本(24点)になります。
日本が最良かつカナダが最悪、あるいは逆のパターンになることは極端なケースです。けれど、日本から見てカナダに対しては男子が+6~+2、女子が+3~-1、ペアが+2~-1、アイスダンスが-5~-9のポイントになる可能性が高いとは言えそうです。全日本選手権で接戦を勝ち抜けたアイスダンスの小松原美里・小松原尊(ティム・コレト)組がどれだけ踏ん張れるかがカギとなります。
さらに、上記の計算は決勝進出の5枠目が中国になるように算出しましたが、イタリアやジョージアにも可能性はあります。出場確率は、中国50%、イタリア30%、ジョージア20%といったところです。決勝に出場するのが中国ならば男子、イタリアならば男子、ジョージアならば男子と女子で日本とカナダの間に入り、日本を有利にする可能性があります。もっとも中国はペアで日本を負かして不利にすることも考えられます。
決勝の展望
ひとまず、ロシア、アメリカ、日本、カナダ、中国が決勝に出場するケースで考えます。
日本が最良かつカナダが最悪の展開をシミュレートしましょう。
男子順位:日本、アメリカ、ロシア、中国、カナダ
女子順位:ロシア、日本、アメリカ、カナダ、中国
ペア順位:ロシア、日本、中国、アメリカ、カナダ
アイスダンス順位:ロシア、アメリカ、カナダ、中国、日本
この時、決勝のポイントは1位ロシア(38点)、2位日本(34点)、3位アメリカ(33点)、4位中国(28点)、5位カナダ(27点)となり、メダルはロシアが金(76点)、アメリカが銀(66点)、日本が銅(64点)になります。