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眞子氏バッシングの日本に足らないもの

On Japan's 'Megxit,' We Need a Feminist and Human Rights Conversation

2021年11月2日(火)10時30分
嶋田文(カルチャーラボ代表・東京大学客員研究員)

自由を求めて国を離れる悲劇

明らかに人々は従来のしきたりや文化が合わなくなり、苦しんでいる。深刻な指標がある。学校でのいじめが増えたのと同様に、日本では2016年以降、小学生の自殺者が毎年増加し、2020年は499件に達した。全国の小中学生の50人に1人が2021年時点で不登校になり、その半数が無気力や不安を理由にしている。不登校の小中学生は8年連続で増加している。

人口動態も変化している。日本には多様な国から来た移住者が220万人いる一方で、高齢化が進む日本の総人口は2060年までに31%減少すると予測されている。今こそ、さまざまな生き方や表現を許容し、日本を活性化させるべき時だ。

日本国籍を取得し、ニューズウィーク日本版のコラムニストとして多様性の問題を取り上げる石野シャハラン氏は、「日本は十分な多様性がある国だと信じている人が多い」と言う。しかし石野氏は記事のコメント欄でいつも「売国奴」「国に帰れ」と罵られ、日本人の妻との間に生まれた娘の将来を心配している。

私が10代で日本を離れたのは自分の本当の声を見つけ、チャンスを見つけたかったからだ。息苦しく排他的ないじめの文化から逃れたかった。シカゴ大学では人権について、コロンビア大学では企業の多様性について学んだ。学業と、ニューヨークのテック企業や金融機関でプロとしての自信を深めた数十年を経てようやく、東京に戻りダイバーシティを重視した変革を行う企業を経営する勇気を持てた。

このような観点から、また多様なルーツを持つ娘の母親として、私は小室眞子氏への接し方から日本を変えていきたい。シンボルやロールモデルは重要だ。眞子氏がニューヨークに行くのは自由だが、自由を求めて国を離れなければいけない人がいてはいけない。

共感する力を、声をあげる方法を子供たちに教えよう。

*本稿はOn Japan's 'Megxit,' We Need a Feminist and Human Rights Conversationの翻訳です。

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