自己肯定感が低くても悩まずにいることは可能、心を惑わす「ノイズ」との付き合い方
悩んでいても、楽しいことをやっていい
井手:コロナ禍で、自己肯定感がどんどん高まっていく――そんな人はめったにいないはず。いま私たちは、どのような心がけで過ごすのがいいのでしょうか。
山根:感染拡大の影響で、仕事の内容が変わったり、仕事がなくなってしまったりして、それまでの役割を奪われてしまう人もいるでしょう。ここで思い出してほしいのは、「そもそも自己肯定感とは何か」ということです。
気分が落ち込んでしまうのは、役割を奪われたからではありません。何かしらのノイズが反応しているだけなんです。
あなたは、生きているだけで価値がある。すぐにそう信じられなくてもいいから、「そういうものかもしれない」と頭の片隅に置いてもらえたらと思います。
井手:まさに、いまの日本に必要な考え方ですね。
山根:日本では今、「苦しいときは楽しんじゃいけない」という雰囲気があるような気がします。でもそれは、明らかにノイズです。
「悩んでいるからできません」ではなく、「悩んでいても楽しいことをやってみよう」と考えてほしい。楽しいことをやってみると、それが回復のきっかけになることもあるはずです。
井手:山根先生の新刊、『「自己肯定感低めの人」が幸せになるワークブック』は、そんなときにもぴったりですね。
山根:ありがとうございます! 「ノイキャンエクササイズをもっと知りたい」というお声をいただき、今作はワークブックの形式にしました。本書のワークを試してみるだけで気分が変わるはずですよ。
井手:拝読しましたが、今回もキャッチーなワークが満載でした。本書が多くの読者に届くことを願っております。山根先生、本日はありがとうございました!
「自己肯定感低めの人」が幸せになるワークブック
著者:山根洋士
出版社:宝島社
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山根洋士(やまね ひろし)
これまでに8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラー。
両親の離婚、熱中していたスポーツの挫折、就職の失敗などを経てノンフィクションライターとして成功をつかむものの、激務でダウン。過労死寸前まで追い詰められ、入院生活を送る中で心理療法と出会って人生が激変。「なんのために生きるのか」を模索した末に、心の風邪薬のようなカウンセリングを提供したいという想いから、カウンセラーになる。
心理学だけでなく、数多くの経営者やプロスポーツ選手、芸能人等への取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた、メンタルノイズメソッドを開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す。
カウンセリングには、著名な精神科医やスピリチュアリスト、占い師などに相談しても結果が出なかった人が殺到。すぐに実践できるワークと、論理的なセッションで好評を博している。
flier編集部
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