最新記事

インタビュー

自己肯定感が低くても悩まずにいることは可能、心を惑わす「ノイズ」との付き合い方

2021年9月7日(火)19時54分
flier編集部
山根洋士氏

Hiroshi Yamane

<『「自己肯定感低めの人」のための本』の著者で心理カウンセラーの山根洋士氏に聞く、もっと楽に生きるための「エクササイズ」>

※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。

長引くコロナ禍で、心身の不調を自覚している方も多いでしょう。このような状況において、多くの読者から支持を集めているのが『「自己肯定感低めの人」のための本』(山根洋士、アスコム)です。

そこで今回は、心理カウンセラーとして8000人以上の悩みを解決してきた山根洋士さんに、自己肯定感の低い自分を受け入れるために知っておきたいことをうかがいました。聞き手は、株式会社フライヤーの執行役員を務める井手琢人です。

「仕事がうまくいったら自己肯定感が上がる」のウソ

井手琢人(以下、井手):ここ数年、「自己肯定感」という言葉を耳にする機会が増えたように思います。この言葉は、一般的に理解されている、そのままの意味でよいのでしょうか?

山根洋士さん(以下、山根):まさにその問いが、本書の執筆動機でもあります。「自己肯定感」の本来の意味は、みなさんが一般的にイメージしているものではないんですね。

みなさん、自己肯定感って、「何かができたら上がるもの」と思っているのではないでしょうか。仕事がうまくいったら自己肯定感が上がる......というような。

でもそれは誤解です。本来、自己肯定感とは「自分はそのままここにいるだけでいい」と、自分が自分に対して思えるような感覚のことをいいます。

井手:そうなんですね。 多くの人が誤解しているような気がします。

ここ数年、自己肯定感に関する書籍が多く出版されています。そのなかでも山根先生のご本は、自己肯定感を上げる方法ではなく、自己肯定感が低くても悩まなくてすむ方法が書かれている点がユニークだと感じました。

山根:ありがとうございます。もちろん、自己肯定感を上げる方法を教えてくれる書籍を否定するつもりはありません。

しかし、自己肯定感を勘違いしている人がいきなり「筋トレ」的なメソッドを試すと、かえって逆効果になってしまうかもしれない。そこで、「風邪を治してから筋トレしましょう」というメッセージを伝えたいと考えました。つまり、『「自己肯定感低めの人」のための本』を読んで「心の風邪」を治し、自己肯定感を取り戻してもらえたら、という思いです。

210904fl_hy03.jpg

「自己肯定感低めの人」のための本
著者:山根洋士
出版社:アスコム
flierで要約を読む

落ち込んでしまうのは、「心のクセ」のせい

井手:本書には、「メンタルノイズ」、つまり「心のクセ」が「心の風邪」の原因だと書かれていますね。

山根:心の風邪を引いてしまうのは、心のクセが反応しているだけ。あなたが悪いわけではありません。そのことがわかると、「自分は悪くない、ノイズのせいなんだ」と思うことができ、自分を責めることがなくなります。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米最高裁、出生地主義見直し巡り1日に口頭弁論 トラ

ワールド

韓国とインドネシア、鉱物・ハイテク・金融分野での協

ワールド

ロイター調査:インド中銀、8日は金利据え置きか 中

ビジネス

エリオット、商船三井の経営計画「前向きな一歩」 株
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 5
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 6
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 7
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 8
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 9
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 10
    韓国・週4.5日労働制が問いかけるもの ──「月曜病」解…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中