米ギャラップ調査、中国とロシアに対する好感度が歴史的低水準に
Americans Hold Record-Low Opinion of China, Russia As Biden Takes Both On
ロシアに対しても同様に、懐疑的な見方が多かった。近隣諸国への侵略行為や、海外で暮らす反体制派を狙った秘密工作、民主的な選挙への介入や米国内の標的に対するサイバー攻撃などを理由に、ロシアに対するイメージはここ何年も悪化の一途をたどっている。
調査では、ロシアに対する総合的な好感度は前年から6ポイント下落して、これまでで最低の22%を記録。回答者の77%が、ロシアに対して好ましくない印象を持っていることが示された。
ロシアについて最も肯定的な見方を示したのは共和党支持者と無党派の有権者で、それぞれ25%と24%がロシアに対して好意的な見方をしていると回答した。民主党支持者では、ロシアについて好意的な見方をしていると答えたのは、回答者の16%のみだった。共和党支持者と民主党支持者の間の好感度に変化がなかった一方で、無党派の有権者の対ロシア好感度は、この1年で12ポイント下落した。
バイデンは前任者のトランプよりも、ロシアに対して厳しい姿勢で臨むと予想されている。トランプは在任中、ロシアが2016年の米大統領選で、トランプの対立候補だったヒラリー・クリントンの評判を落とそうと画策したという証拠や公式な報告書に抵抗し続けた。トランプ陣営が同選挙で勝利できる可能性を高めるために、ロシアの当局者と接触した疑惑についても、繰り返し否定した。
プーチンは「米欧の結束の弱体化を狙っている」
バイデンは2月にミュンヘン安全保障会議で行った演説の中で、ロシアは「私たちの民主主義を攻撃し、腐敗を武器に私たちの統治システムを弱体化させようとしている」と批判。さらに「ロシアの指導部は人々に、私たちのシステムが彼らのシステムと同様に、あるいはそれ以上に腐敗していると思わせたがっている。だがそれが真実ではないことは、ロシアを含む世界中が知っている」と述べた。
米情報当局は2020年の米大統領選の際、トランプの続投を望むロシアのウラジーミル・プーチン大統領はバイデンの評判を落とそうと画策していたと主張する。
「プーチン大統領は欧州とNATOを弱体化させようとしている」とバイデンは前述の演説の中で述べた。「彼は米欧の結束や決意を弱らせようとしている。ロシア政府にとっては、結束が固く力強い米欧と交渉するよりも、個々の国をいじめたり脅したりする方がずっと簡単だからだ」
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