「5000円×36回ローンで買われた猫」を待ってた悲しい末路 犬や猫のいる生活には「100〜200万円」かかる現実
Aさんの場合は、「その部分は何とかなるだろ」と軽く考えていたと言います。しかし、実際に飼い始めるとチャッピー君が体調を崩すことや病気になることが多く、医療費等がかさみ、それがAさん自身の生活を圧迫する要因になっていたようです。
さらにコロナ禍が重なり、キャッシングでの自転車操業もままならず。ローンを支払うことも、体調が悪いチャッピー君を病院に連れていくことも、必要な食事を与えることもできなくなりました。
ペットを安易に購入してもいいのか?
今回のコロナ禍でわかるように、飼い主自身の経済状況が突然に変わる可能性もあります。そのような状況になっても犬や猫がつらい思いをしないように備えておく必要があります。また、犬や猫は10~15年以上を生きるわけですから、そもそも経済的に不安定であれば避けたほうが賢明でしょう。
もちろん飼い主だけでなく、ペットを販売する側にも問題はあります。ペットショップの店員は販売するのが仕事ですから、一括での支払いが難しいお客には当然ローンを勧めます。その際、飼い主の経済状況まで注意を払っているかというと怪しいもの。Aさんのケースから見てわかるように、安易な購入を増長しているのが現状です。
結局、Aさんは愛猫のチャッピー君の命を危険にさらしてしまったため、手放すことになりました。共に過ごしてきたチャッピー君にとっては悲しい結末でした。
犬や猫を飼うということは簡単なことではありません。どこから、どのように迎えるにしても、共に幸せに過ごしていけるのかどうか、時間をかけて事前に考えることが大切です。飼い主の安易さで犬や猫につらい思いをさせることがないように、真面目に命と向き合い、愛情と責任を持ってその答えを出すことが必要なのでしょう。