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香港「一国二制度」の約束をさっさと反故にした、中国共産党の世界観

CHINA'S STRATEGIC MISTAKES

2020年7月15日(水)16時45分
ミンシン・ペイ(本誌コラムニスト、クレアモント・マッケンナ大学教授)

この考え方は、中国の香港戦略にも染み付いている。欧米諸国は中国の強引なやり方を猛批判しているが、そんなものはすぐに消えるはずだ。欧米企業は香港に莫大な既得権益を持つから、香港の混乱長期化に耐えられないはずだと踏んでいるのだ。だから一時的に大きなペナルティーを被ったとしても、中国共産党は自らの権力維持に必要な措置を取ることを躊躇しない。

そんな彼らにとって、ドナルド・トランプ米大統領が、中国との経済関係を「完全に断ち切ることも選択肢の1つだ」と言いだしたことは、衝撃的だった。アメリカが地政学的な目標を達成するために中国市場を見限るなどとは、中国のいかなる指導者も想像し得なかったことだからだ。

中国共産党は今、文化大革命以来の存続の危機に直面している。それでも香港への介入を見る限り、その自滅的なマインドセットは変わりそうにない。

©Project Syndicate

<本誌2020年7月21日号掲載>

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