宇宙に関する「最も恐ろしいこと」は何? 米投稿サイトの問いかけにユーザーの反応は
In Space No One Can Hear You Scream, But That's Not The Scariest Thing
2011年に発見された太陽系外惑星「ケプラー16-b」(手前)。奥に見える2つの連星の周りを公転している NASA/JPL-Caltech
<ソーシャルニュースサイト「レディット」で盛り上がった宇宙の話>
果てしなく広がる宇宙空間は今も多くの謎に包まれている。未知なる部分が多いからこそ、宇宙を「恐ろしい場所」と考える人も多い。ソーシャルニュースサイト「レディット」のユーザーもそうらしい。6月10日、同サイトの「r/AskReddit(教えてレディット)」コーナーに「宇宙について最も恐ろしいと思うことは何?」という質問が投稿されると、大勢のユーザーが反応した。
「宇宙の果て」や「地球や太陽系の未来」、「私たちに影響を及ぼし得る大惨事」など、レディットのユーザーたちが挙げた「宇宙についての恐ろしい事実や謎」を以下に5つ紹介しよう。
真空崩壊
「Marycate11」というユーザーが最も恐ろしいもののひとつに挙げたのが、「真空崩壊」だ。「私たちはそれが本当に存在するのかも知らないし、その存在に気づいた時にはもう手遅れかもしれない」と彼女は書き込んだ。
真空崩壊については、科学雑誌「コスモス」の記事によると、何らかの刺激をきっかけに宇宙の安定が崩れると、真空が広がって世界の法則が狂い、地球も消滅するという仮説だ。
<参考記事>光がねじまげられる......ブラックホールをビジュアル化した画像が公開
圧倒的な虚無感
宇宙の虚無感と孤独に注目したユーザーも多かった。「blahblahrasputan」というユーザーはそれを、何時間走っても何も面白そうなものが見当たらない車での長旅にたとえ、「別の惑星まで行くのに、何年もその状態が続くと想像すると恐ろしい」と書いている。別のユーザーは、光の速度で移動するのがいかに「遅い」かを示す動画をシェアした。
浮遊惑星
「Rogue Planets(浮遊惑星)」は直訳すると「ならず者の惑星」だが、決して映画『メランコリア』(ラース・フォン・トリアー監督)に出てくるような架空の惑星ではない。浮遊惑星とは、特定の軌道を持たず宇宙空間を漂っている惑星のこと。恒星などの周りを周回していないため、追跡が難しく研究もより難しい。最新の宇宙望遠鏡を使えば研究のチャンスもあるかもしれない。
浮遊惑星についてはまだ分からないことが多いが、これについて投稿したユーザー「Back2Bach」は、浮遊惑星は地球を軌道からはじき出そうとするかもしれない恐ろしい惑星だと示唆。「浮遊惑星も別の天体によって軌道からはじき出された可能性が高く、今度は自分も同じことをしかねない」と書いている。