コロナの時代は空想の旅に出よう──自然の驚異に触れる世界の絶景10選
Marvel at These Freaks of Nature
06死海(イスラエル/ヨルダン)
海抜マイナス約400メートルと、地球上で最も低い所に位置する湖。塩分濃度が約30%と海水の約10倍あり、ほとんどの生物が生息できないことが「死海」という名前の由来だ。この高い塩分濃度のおかげで、湖に入ると何もしなくても体が浮くという不思議な体験ができる。
07ダナキル低地(エチオピア・アファール地区)
地球上で最も気温が高い場所に数えられる。年間の平均気温は約35度、夏には最高気温が50度を超えることも。火山活動の熱で地表に噴出した温泉が、黄色や緑、オレンジ色の結晶になっている。一帯には硫黄泉や火山、間欠泉や塩田などがある。
08ダルバザ・ガスクレーター(トルクメニスタン・ダルバザ)
荒野に突如として現れる、真っ赤に燃え盛る直径70メートルの穴は「地獄の門」として知られる。1971年に天然ガスの掘削作業中の落盤事故で穴が開き、有毒ガスが発生。そのガスの拡散を防ぐためにガスに点火したものが、今も燃え続けている。
09ピナクルズ(オーストラリア・セルバンテス)
西オーストラリア州に位置するナンバン国立公園の一角にある石灰岩の尖塔群。映画『スター・ウォーズ』の砂漠のシーンから、そのまま抜け出てきたような光景だ。尖塔は1つずつ形が違い、観光客の中には動物やアニメのキャラクターに形が似ているものもあると言う人もいる。
10ワイトモ鍾乳洞(ニュージーランド・オトロハンガ)
ニュージーランドの北島にある大小さまざまな洞窟の総称。中に入ると満点の星空のような景色が広がるが、その正体は土ボタルが放つ青白い光。この幻想的な景色を目当てに大勢の人が訪れる。土ボタルは音に敏感なので、美しい光景を見るカギは完全な静寂をつくることだ。
――アレクサンドラ・ションフェルド
<本誌2020年6月19日号掲載>
2020年6月9日号(6月2日発売)は「検証:日本モデル」特集。新型コロナで日本のやり方は正しかったのか? 感染症の専門家と考えるパンデミック対策。特別寄稿 西浦博・北大教授:「8割おじさん」の数理モデル