最新記事

パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(7日現在)

2020年5月7日(木)19時03分

■IMF、インフラ投資強化呼び掛け コロナ受け景気押し上げに

国際通貨基金(IMF)は6日、半期に一度公表する「財政モニター」で、各国は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を機に低金利を活用して公共インフラやその他のプロジェクトに投資するべきだと述べた。

■米四半期定例入札、960億ドルに増額 20年債も発行へ コロナ対策で

米財務省は6日、四半期定例入札(クォータリーリファンディング)で発行する国債の規模を960億ドルに引き上げるほか、20年債を新たに発行すると発表した。政府の新型コロナウイルス対策に必要な資金を調達する。

■新型コロナ、人への感染は19年終盤から 英大学が遺伝子分析

英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)の研究チームは6日、新型コロナウイルスの人への感染が2019年終盤に始まり、急速なペースで世界各地に広がったことを示すデータを発表した。

■ユーロ圏GDP、20年7.7%減の見通し 過去最大の縮小=欧州委

欧州連合(EU)の欧州委員会は6日、2020年のユーロ圏実質GDP(域内総生産)について、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で前年比7.7%減と過去最大の落ち込みになるとの見通しを示した。物価がほぼ停滞するほか、公的債務と財政赤字が膨れ上がる見込みだ。

■米雇用、下期に「劇的回復」 現在の減少は想定内=セントルイス連銀総裁

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は6日、新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けた外出制限などの措置を踏まえると、民間部門の雇用者数の大幅な減少は想定の範囲内だったと述べた。ただ、新型ウイルスの流行が制御されれば、米国の雇用は今年下半期に劇的に回復するとの見方を示した。

■独VW、中国で需要回復 自家用車への移動手段切り替えなどで

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の幹部は6日、新型コロナウイルス危機で落ち込んだ自動車需要が中国で回復しているとの見方を示した。移動手段を公共交通機関から自家用車に切り替えるため、新たに自動車を購入する消費者が増えているほか、高級車の販売も伸長したという。ただ、他の地域では中国ほど需要は持ち直していないとした。

■英建設業PMI、4月は8.2に大幅低下 統計開始以来最低に

IHSマークイット/CIPSが発表した4月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は8.2と、3月の39.3から大幅に低下し、1997年の統計開始以来の最低水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)措置により、建設現場や建材業者などが閉鎖されたことが要因。

■4月独PMI改定値、総合・サービスとも過去最低 封鎖措置が打撃

IHSマークイットが発表した4月のドイツ購買担当者景気指数(PMI)改定値は、総合、サービス部門ともに調査開始以来、最低を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための封鎖措置が打撃となった。

■独BMW、新型コロナで需要減少を予想 第1四半期利益は増加

ドイツの高級車メーカー、BMWが発表した第1・四半期決算は、利払い・税引き前利益(EBIT)が巨額の引当金を計上した前年同期から133%増加した。BMWは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で需要と利益が減少する可能性があるとみている。

■ドイツ連邦政府と州、封鎖措置の緩和方法で合意 州に裁量

ドイツの連邦政府と州は、新型コロナウイルスの感染防止のために実施しているロックダウン(封鎖措置)の緩和方法で合意した。一定の条件を設定し、その条件を満たせば、各州が独自に判断し段階的に規制を緩和していく。ロイターが入手した草案で明らかになった。この草案は、6日のメルケル首相と16の州の首相との会議のたたき台となる。


【関連記事】
・長崎で再現したクルーズ船の悪夢 なぜ対応は後手に回ったのか
・東京都、新型コロナウイルス新規感染38人確認 4日連続で減少続く
・「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

比大統領「犯罪計画見過ごせず」、当局が脅迫で副大統

ビジネス

トランプ氏、ガス輸出・石油掘削促進 就任直後に発表

ビジネス

トタルエナジーズがアダニとの事業停止、「米捜査知ら

ワールド

ロシア、ウクライナ停戦で次期米政権に期待か ウォル
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではなく「タイミング」である可能性【最新研究】
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 9
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 10
    「典型的なママ脳だね」 ズボンを穿き忘れたまま外出…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 6
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 7
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中