最新記事

東京五輪

東京五輪、マラソンスイミングも会場変更して! お台場に懸念の米水泳チームが訴え

2019年12月9日(月)18時00分
松丸さとみ

スクリーンや砂投入で水質改善なるか

米OWSチームがお台場で懸念しているのは、水温だけではない。

8月のテスト大会では出場選手から「トイレのような臭い」という意見も出ていたように、大腸菌など水質の問題もある。スクリーンを設置するなどの対策も講じられるが、このスクリーンが水温上昇の一因になっているとの見方もある。

こうした懸念についてAP通信は、東京五輪広報担当者から、スクリーンを開けるなどして水温を抑える方法を考慮するとの回答を得たとしている。

AP通信はまた、日本の五輪組織委員会など大会運営側はこれ以上の競技を東京外に移動させたくないと考えていると指摘。ここまで開催が近いタイミングでの会場変更を、国際五輪委員会(IOC)が受け入れる可能性も低いだろうとしている。

水質改善について産経新聞は12月5日付で、東京都が神津島の砂をお台場の海底にまく方法を取ることを決定したと報じた。砂をまくことで海底の泥の巻き上げを防ぐほか、汚物を吸着したり、水を浄化する水生生物の生育を促したりする効果を狙うという。過去にも運河の水質改善で砂をまいた事例があるというが、どの程度効果があるのかは不明だ。

福島Jビレッジでは放射量の懸念が

五輪関連施設に関する懸念の声は、お台場以外でも上がっている。環境保護団体グリーンピースは12月4日、聖火リレーの出発点となる福島県のJヴィレッジ周辺で行った放射線調査で、ホットスポット(放射線量が高くなっている地点)を複数確認したと発表した。市民が頻繁にアクセスする場所でもあるため、除染を要請したという。

NHKは12月4日付で、11月に環境保護団体から指摘があり、12月にすでに除染が行われたと報じている。

CNN は、放射線量が高かった理由については東京電力が調査しており、五輪組織委員会は調査結果を待っているところだとしている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

FRBはAI導入に伴う構造的な失業率上昇を相殺でき

ワールド

中国軍の汚職粛清、指揮系統・即応態勢に打撃=英国際

ワールド

トランプ氏「加齢で不安定化」、米世論調査で6割 共

ワールド

ウクライナ紛争、西側の介入で広範な対立に=ロシア大
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 5
    ペットとの「別れの時」をどう見極めるべきか...獣医…
  • 6
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 7
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 8
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    武士はロマンで戦ったわけではない...命を懸けた「損…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中