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宇宙好きにはたまらない、アポロ計画の体験施設はここ

One Giant Leap

2019年8月2日(金)18時40分
トロイ・ペテンブリンク

アリゾナ州フラッグスタッフの大隕石孔 STEPHAN HOEROLD/ISTOCKPHOTO

<アメリカ各地のアポロ計画関連施設を訪れれば、月の様子をさまざまな角度から感じることができる>

1969年7月20日、アポロ11号の乗組員2人が月面の「静かの海」に降り立った。人類初の月面着陸を成し遂げた彼らと同じ体験はできなくても、アメリカ各地のアポロ計画関連施設を訪れれば、月の様子をさまざまな角度から感じることができる。


01大隕石孔

【アリゾナ州フラッグスタッフ(冒頭写真)】
隕石の衝突でできたこの大隕石孔は地上で最も完全に保存されているクレーターの1つ。アポロ11号に搭乗した宇宙飛行士のニール・アームストロング、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズは、月面を疑似体験するためここで訓練した。展望台近くのビジターセンターでは4D没入型のアトラクション「衝突体験」が楽しめる。クレーターの縁を回るツアーもおすすめ。


02ローウェル天文台

【アリゾナ州フラッグスタッフ】
1961~69年、アポロ計画のための月面地図製作でNASAに協力したのがローウェル天文台だ。ガイド付きツアーや天体観測などを楽しめる。月着陸記念日の7月20日には記念イベント「月の遺産」で、天文学者の講演やビデオ上映などを行った。


03アームストロング航空宇宙博物館

apollo03.jpg

STAN ROHRER-ALAMY/AFLO

【オハイオ州ワパコネタ】
アームストロングの故郷にある博物館は、66年に彼が操縦したジェミニ8号や宇宙服などを展示。月に降り立ったときの宇宙服は修復され、国立航空宇宙博物館で13年ぶりに再展示されている。


04ゴダード宇宙飛行センター

apollo04.jpg

MARVIN JOSEPH-THE WASHINGTON POST/GETTY IMAGES

【メリーランド州グリーンベルト】
首都ワシントンから約20キロのゴダード宇宙飛行センターはアポロ11号の追跡および通信を担当した。現在でもNASAの主要な研究所として多くの科学者や技術者が働く。体験型展示のほか、ロケットや発射台が並ぶ「ロケットガーデン」が有名。


05国立航空宇宙博物館

apollo05.jpg

THE SMITHSONIAN NATIONAL AIR AND SPACE MUSEUM

【ワシントン】
特別展示『静かの基地からの50年』が開催中で、アポロ11号ゆかりのさまざまな資料を見ることができる。月に着陸せず、司令船「コロンビア」に残ったコリンズの任務チェックリスト、船長アームストロングが着けた腕時計(オメガのスピードマスター)や宇宙服などだ。

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