最新記事

アマゾン

ディカプリオがアマゾン火災のため500万ドル調達 他のセレブも続々と

DiCaprio's Organization Raises $5M for Amazon Fires

2019年8月27日(火)16時30分
イルマ・ハサン

地球を救うため立ち上がったディカプリオ Mario Anzuoni-REUTERS

<地球の大きな酸素供給減であるアマゾン川流域の熱帯雨林が危ないとすれば、それは他人事ではないと、超セレブたちが訴え>

オスカー俳優で環境保護活動家のレオナルド・ディカプリオは8月18日、ブラジルの熱帯雨林アマゾンで燃え広がる火災の消火に役立てるため500万ドルを調達したことを、自身のインスタグラムで発表した。

ディカプリオが立ち上げた自然保護団体「アース・アライアンス」は、アマゾンで消火活動を支援している5つの地元組織にその資金を寄付した。アース・アライアンスは、ビジネス投資家で慈善家でもあるローレン・パウエル・ジョブズ(故スティーブ・ジョブズの妻)ならびに起業家ブライアン・シェスとディカプリオが共同で創設した団体だ。

ディカプリオは8月16日、インスタグラムで次のようにコメントした。「ブラジルの熱帯雨林アマゾンは、原住民100万人と動植物300万種にとってのふるさとだ。そのアマゾンが今、2週間以上にわたって燃え続けている。ブラジルのアマゾンでは、今年に入ってから7万4000件もの火災が発生した。昨年同時期と比較して84%も増えたという驚くべき数字だ」

さらにこう続けた。「アマゾンは、私たちの祈り以上のものを必要としている」

この投稿をInstagramで見る

#Regram #RG @rainforestalliance: The lungs of the Earth are in flames. The Brazilian Amazon--home to 1 million Indigenous people and 3 million species--has been burning for more than two weeks straight. There have been 74,000 fires in the Brazilian Amazon since the beginning of this year--a staggering 84% increase over the same period last year (National Institute for Space Research, Brazil). Scientists and conservationists attribute the accelerating deforestation to President Jair Bolsonaro, who issued an open invitation to loggers and farmers to clear the land after taking office in January.⁣ ⁣ The largest rainforest in the world is a critical piece of the global climate solution. Without the Amazon, we cannot keep the Earth's warming in check. ⁣ ⁣ The Amazon needs more than our prayers. So what can YOU do?⁣ ⁣ ✔ As an emergency response, donate to frontline Amazon groups working to defend the forest. ⁣ ✔ Consider becoming a regular supporter of the Rainforest Alliance's community forestry initiatives across the world's most vulnerable tropical forests, including the Amazon; this approach is by far the most effective defense against deforestation and natural forest fires, but it requires deep, long-term collaboration between the communities and the public and private sectors. ✔ Stay on top of this story and keep sharing posts, tagging news agencies and influencers. ⁣ ✔ Be a conscious consumer, taking care to support companies committed to responsible supply chains.⁣ Eliminate or reduce consumption of beef; cattle ranching is one of the primary drivers of Amazon deforestation. ✔ When election time comes, VOTE for leaders who understand the urgency of our climate crisis and are willing to take bold action--including strong governance and forward-thinking policy.⁣ ⁣ #RainforestAlliance #SaveTheAmazon #PrayForAmazonia #AmazonRainforest #ActOnClimate #ForestsResist #ClimateCrisis : @mohsinkazmitakespictures / Windy.com

Leonardo DiCaprioさん(@leonardodicaprio)がシェアした投稿 -

「地球の肺が火事だ」から始まるディカプリオの訴え


アマゾン火災に懸念を示し、寄付を行うセレブはディカプリオだけではない。なかには、ブラジル大統領ジャイル・ボルソナロが火災の影響を軽視していると非難するセレブもいる。

「世界的な」緊急事態

歌手マドンナはインスタグラムにこうコメントした。「ボルソナロ大統領、お願いだから政策を変更して、あなたの国だけでなくこの地球全体を助けてほしい。この地を守ることよりも大事な経済発展など存在しない。私たちは目を覚まさなくてはならない!!」

リアリティ番組スターのキム・カーダシアンは、ディカプリオが投稿したのと同じ画像にキャプションを添えて投稿した。「どうやって手助けしたらいいのか、わかる人はいる?」

「United Nations(国連)」にタグ付けするようファンに強く求めたのはR&Bシンガーのミゲル。「ブラジルやアマゾンのために祈るんじゃない。自分自身のために祈ろう。これは『世界的な』緊急事態であり、全人類の安全に影響を及ぼすものだ。@unitednationsとタグ付けして投稿しよう」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

尹大統領の逮捕状発付、韓国地裁 本格捜査へ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 10
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中